医学講座

痛くないやけど治療⑤

 痛くないやけど治療
 …の最後です。
 やけど治療は、
 フィブラストスプレーの登場で大きく変わりました。
 特に小児のやけどには、
 抜群の効果があります。
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 昔だったら手術が必要になったやけどでも、
 手術をしなくても治るようになりました。
 日本熱傷学会の熱傷治療ガイドラインにも、
 フィブラストスプレーが有効と出ています。
 ただ表現はわかりにくいです。
 私は熱湯でやけどをしたら、
 すぐにフィブラストスプレーで治療してくれる先生をおすすめします。
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 日本熱傷学会の熱傷治療ガイドラインです。
 日本熱傷学会
 ①Ⅱ度熱傷に対しては,湿潤環境維持を目的にワセリン軟膏基剤を基本とし,熱傷の広さ,深さの状況により主剤(抗生物質,ステロイドなど)を選択することが推奨される(C).
 ②Ⅱ度熱傷では,bFGF 製剤(フィブラスト®スプレー)の併用を考慮してもよい(A*).

 ガイドラインを作った先生にも、
 ジレンマがあったと思います。
 自分だったらすぐにフィブラストスプレーを使うのになぁ~
 …と思って書いたと(私は)感じます。
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 タイトルは痛くないやけど治療ですが、
 残念なことに、
 フィブラストスプレーはしみます
 痛いです。
 目薬くらいの容器に入っていて、
 化粧品のコロンのように、
 シュっと噴霧して創面にかけます。
 このシュが一瞬だけ痛いです。
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 フィブラストスプレーをかけた後の、
 創面の処置も、
 先生や施設によって違います。
 今は創傷被覆材そうしょうひふくざいという、
 いい材料ができました。
 残念なことに高価です。
 ガーゼの何倍もします。
 病院やクリニックで使った時だけ、
 保険適応になります。
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 自宅で処置に使うお薬は処方することができますが、
 2019年5月現在、
 自宅で使う創傷被覆材は、
 病院からもらうことはできません
 毎日通院することができない場合は、
 創傷被覆材を購入することになります。
 私でしたらフィブラストスプレーと軟膏の組み合わせを選びます。
 軟膏は自宅で使う分も処方することができます。
 

申し訳ございません
札幌美容形成外科ではやけどの治療は行っておりません

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