二重・眼瞼下垂
神様は不公平-まぶたの構造
昨日の院長日記、
切開神話の続きです。
こんなご質問をいただきました。
天然で二重の方の腱膜と皮膚の結合は、
切開法を受けた人の結合よりも強力なのですか?
天然の方は目を擦っても、
結合が緩んだり取れたりはしないのでしょうか?
■ ■
もっともな疑問です。
まぶたの手術をしていて、
神様は不公平だなぁ~
…と思うことがよくあります。
生まれつき二重の人と、
先祖代々厚くて重い目の人は、
そもそもまぶたの構造が違います。
■ ■
西洋人と東洋人の目が違うように、
同じ日本人なのに、
同じアジア人なのに、
本人には何の責任もないのに、
まぶたの構造が違うのです。
神様は不公平なんです。
■ ■
質問者の方が言われる、
腱膜と皮膚の結合は、
手術中に見ると、
腱膜と瞼板の構造が違います。
前にも書いたように、
ぎょうざの皮より薄いのが、
挙筋腱膜きょきんけんまくです。
ギョウザの皮のような人もいれば、
ティッシュペーパー程度の人もいます。
■ ■
大変なのが、
同じ人なのに、
左右で構造が違うこともあります。
人間の目は左右にあって、
それぞれ別々です。
お人形の目と違って、
微妙な左右差があります。
これを同じように治すのが難しいです。
毎日苦労して手術をしています。
■ ■
ご質問の天然で二重の人で、
がっちりした腱膜と瞼板の構造を持つ人ですら、
毎日目をこすっていたり、
ハードコンタクトレンズを長い間つかっていると、
結合が取れてきます。
もともとティッシュくらいの厚さしかない、
天然でばりばり一重の人は、
どんなにしっかりティッシュペーパーを縫いつけても、
元に戻ることがあります。
【取扱注意】です。