医学講座
痛くないやけど治療①
第45回日本熱傷学会(北九州)
…から昨夜帰ってきました。
今年の熱傷学会で、
同じ日本国内でも、
地域によって、
施設によって、
治療法が異なることがわかりました。
■ ■
北大形成外科では、
できるだけ
痛みが少ないやけど治療
…を心がけていました。
誰でも経験があるやけどは痛いです。
治療法によって痛みは違います。
同じように治るなら、
できるだけ痛みが少ない治療法がいいです。
■ ■
タイトルは
痛くないやけど治療
…としましたが、
厳密に言うと、
痛みの少ないやけど治療が正しい言い方です。
ちょっとでも参考になるように、
私の知識をシリーズでご紹介いたします。
■ ■
まずやけどをした時のことです。
冷やすと痛みが楽になります。
冷やしすぎはよくないですが、
適度に冷やすのがいいです。
適度にというのは、
冷たすぎてつらいのではなく、
冷やすと楽になる
…のが目安です。
■ ■
小範囲でしたら、
水道水を流して冷やすのもいい方法です。
もし水疱ができていたら、
水疱すいほう膜は破らないで、
そのまま冷やしてください。
そうすると、
痛くなく治すことができます。
“痛くないやけど治療①”へのコメント
コメントをどうぞ
お疲れは残っていない
でしょうか。いつも知識を
授けてくださりありがとう
ございます。
息子が、まだ離乳食の時に
冷まし足りなかったようで
大泣きさせてしまったことが
あります。とても焦り今でも
忘れられなく反省しています。
やけどは冷やしすぎも良くない
のですね。すいほう膜は破らないで、
皮膚科へ行くと良いのでしょうか。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。水疱膜は破らずに冷やすのがいいです。皮膚科に行かれるのがいいですが、深いやけどには小範囲でもフィブラストスプレーが効きます。皮膚科専門医を持っていても熱傷専門医まで持っている先生はとても少ないです。フィブラストスプレーを常備しているクリニックも少ないと思います。患者側から薬を指定することはできないですが、熱傷治療をよく勉強している先生をおすすめします。
どこまでも冷やせばいいのではないのですね。
いざという時に覚えておきたいことですね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。やけどを冷やすのはよく知られていますが、氷で冷やすのか?水で冷やすのか?までは知らないと思います。服の上から熱湯がかかったような時は服のまま水道の水で冷やすのがいいです。服は無理に脱がせないで病院ではさみで切ってもらうことです。
火傷の時は冷やすことですね。
冷たすぎるのを我慢して
冷やしたことがありました。
そこまでしなくていいのですね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。冷やしすぎまではしなくてもいいです。私は氷ではなく水で冷やす程度がいいと思います。