医学講座

アクアリフトの健康被害

 アクアフィリングは輸入禁止にすべき
 …の続きです。
 第62回日本形成外科学会(札幌)では、
 帝京大学医学部形成外科から
 ●乳房増大目的に注入された非吸収性充填剤による重篤な合併症の治療経験
 2例の症例報告がありました。
 聖路加国際病院ブレストセンターから
 ●授乳期乳腺炎を契機にアクアフィリングによる豊胸術後感染をきたした3例
 3例の報告がありました

      ■         ■
 どちらもアクアフィリング注入後の健康被害です
 とても残念なことです。
 私の院長日記を読んだ方から、
 2019年6月にも相談メールをいただいています。
 とても困っている患者さんばかりです。
 ほんとうにお気の毒だと思います。
 詐欺にあったようなものです
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 2019年4月25日、共同通信の記事です。
 豊胸術、非吸収ジェル自粛求める
 被害受け4団体が声明

 形成外科や美容外科の学会など4団体が4月25日、ジェル状充填剤「アクアフィリング」や「アクアリフト」を使った豊胸術で健康被害の訴えが出ていることを受け、長期的安全性が証明されるまで「体に吸収されない充填剤を注入する豊胸術を実施すべきではない」とする共同声明を出した。
 声明を出したのは日本形成外科学会と、日本美容外科学会(同名の2団体、略称JSAPSとJSAS)、日本美容医療協会。
 JSAPSの大慈弥裕之理事長(福岡大副学長)らは東京都内で記者会見し、合併症は5年以上たって起こることもあると強調した。

記者会見するJSAPSの大慈弥裕之理事長(左)、日本美容医療協会の青木律理事長(右)ら=25日午後、東京都内

 2019年6月2日、共同通信の記事です
 ジェル注入、「韓国許可」強調 豊胸使用後に健康被害
 豊胸術に使用後の健康被害の訴えが出ているチェコ製ジェル充填剤の日本正規輸入代理店が、ウェブサイトで美容医療の盛んな韓国での許可を受けたと安全性を強調しながら、実際は豊胸向け許可は受けていないことが2日分かった。韓国食品医薬品安全庁が明らかにした。ジェルは同庁の許可は得ていたが顔への1~5ミリリットル使用に限定、豊胸は対象外だった。
 代理店のサイトは顔限定とは触れず「韓国で許可」と表示、ハングルで書かれた輸入許可証を掲載していた。専門家は「消費者の誤認を招く」と批判。誤った認識が広まり、健康被害が拡大した可能性がある。


 

チェコ製ジェル充填剤の「アクアフィリング」=4月、ソウル(共同)
 (以上、共同通信WEB版より引用)

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 この健康被害は、
 他の注入剤と違います。
 注入後何年も経過してから、
 忘れた頃に感染する例があります
 幸せに結婚して、
 赤ちゃんが生まれて、
 授乳をはじめてから感染した例があります。
 どうかこのアクアフィリングを輸入禁止にしてください。
 厚生労働大臣にお願いします。

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