医学講座

皮膚生検

 昨日の院長日記、
 乳房外パジェット病の見落とし
 …の続きです。
 乳房外パジェット病を見落とされた患者さんは、
 皮膚生検を、
 もっと早くしてくれていれば、、、
 …という思いだったと考えます。
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 確かに、
 皮膚生検は重要です。
 日本皮膚悪性腫瘍学会HPに掲載された、
 パジェット病Paget病の写真を見てください。
 ちょっと赤くなっただけの、
 湿疹に見えます。
 かぶれの薬をもらいに来た患者さんに、
 皮膚がんのの疑いがあるので、
 皮膚生検をします、
 …と言っても同意してもらえないことがあります。
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 皮膚生検は、
 皮膚を切り取って、
 病理組織検査をする方法です。
 外来で簡単にできる
 …なんて思わないことです。
 ちゃんと電気メスで止血をしないと、
 血だらけになります。
 一回の組織検査では、
 異常が見つからないこともあります。
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 外陰部
 乳輪周囲
 腋窩にできた赤い病変を、
 生検で取ることは患者さんにとって厄介なことです。
 経験を積んだ皮膚科医でも、
 見落とすことがあります。
 同じことが悪性黒色腫の誤診でもあります。
 悪性黒色腫は皮膚生検は禁忌です。
 ちゃんとした皮膚科医を選ぶことが、
 患者側にも大切なことです。

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