医学講座
2019年6月1日
今日は2019年6月1日(土)です。
今朝の札幌はさわやかないいお天気です。
自転車で快適に通勤しています。
ちょうど一年前から、
自転車用ヘルメットを着用しています。
うちの奥さんは、
髪がぺたんこになるので使わないそうです。
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2019年5月から、
元号が平成から令和に変わりました。
日本形成外科学会での発表も終わりました。
令和時代のわきが治療を考えていますが、
今のところ保険適応で治せるのは、
手術だけです。
重度腋窩多汗症には、
ボトックス注射です。
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私が発表した、
フラクショナルレーザーを用いた腋臭症治療は、
残念ですが手術にはかないませんでした。
有効だったのは、
客室乗務員さんの手術
…に書いたようなケースです。
一度、外科手術を受けたものの、
一部に薄いアポクリン腺が残存した方です。
■ ■
思春期で、
まだアポクリン腺がそれほど発達していない時期に、
レーザー治療をすると、
においが改善する可能性が考えられました。
あざのレーザー治療は、
皮膚が薄い赤ちゃんによく効きます。
アポクリン腺の治療は赤ちゃんでは無理ですが、
においが気になる思春期の子供さんには、
効く可能性が考えられます。
■ ■
新しい治療法でエビデンスもないため、
札幌美容形成外科では治療は行っておりません。
患者さん本人が、
においが原因で不登校
…になっているとか、
本人が強く治療を希望している場合は、
診察をしています。
腋臭症治療の研究が進んで、
手術をしなくても治る時代になってほしいと願っています。