医学講座

形成外科医としての後悔

 昨日の院長日記、
 後悔などあろうはずがありません
 …の続きです。
 正直に申し上げると、
 後悔はたくさんあります。
 私が30歳の頃は、
 植皮術が今より多かった記憶があります。
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 植皮ほど難しいものはないと思います
 今でも100%完全に生着させるのは、
 至難のわざです。
 特に下腿に移植するのが難しいです。
 血流の問題や、
 固定の問題です。
 私が手術をした患者さんの植皮が生着しませんでした。
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 せっかく手術をしたのに、
 手術のやり直しです。
 とてもがっかりしていました。
 函館中央病院形成外科病棟の
 藤井順子婦長さんにはげましてもらいました

 再手術を承諾していただき、
 何倍も緊張して手術をしました。
 手術後の管理もしっかりしました。
 幸いなことに再手術は成功しました。
 当時のことは今でもよく覚えています。
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 札幌医大をクビになった時は、
 大学に未練はありませんでした
 一番心配だったのが、
 手術後の経過が思わしくなかった患者さんでした。
 私を信頼して手術を受けてくださったのに、
 突然、いなくなってしまい、
 今でも申し訳ありませんという気持ちです
 マイクロサージャリーの手術後の患者さんでした。
 私の残りの人生は後悔のないように生きるつもりです。

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