医学講座
米国の状況2020年4月1日
きずときずあとのクリニック、
村松英之先生のFBに、
とても貴重な情報がありました。
FBでシェアさせていただきましたので、
引用させていただきます。
日本も医療崩壊になると大変です。
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知り合いの今アメリカで働いている麻酔科の脇本先生の投稿をシェアさせていただきます。以下原文です。
あまり、こういう投稿をするのは好きではないので、そっと削除するかもしれませんが、お友達の中に外科の先生も多いのであえて投稿します。
今すぐ、日本は、不要不急の予定手術を全て中止するべきだと思います。アメリカやヨーロッパに近々おられた方は肌で感じているでしょうが、このウイルスは感染のスピードが半端ないです。気づいた時にはかなりの数の感染者が院内にでます。そして確かに、ほとんど軽傷か症状も出ないのですが、時に年齢関わらずものすごく重症になります。
なんだ、ほとんど軽症なら、いいじゃないか?あるいは、自分は大丈夫と思うかもしれませんが、母数が大きいので数だけ見れば結構な数の人が重症化します。たとえば、10人の感染なら1人が重症化。しかし、1万人なら1000人が重症化します。しかもそれが、長いスパンでくるのではなく、日にち単位で一気にきます。
一旦集中治療を開始すると約二週間は治療が必要ということで、そのベッドは二週間空きません。集中治療は一対一看護なので、理論上は同じ数の看護師さんが必要です。1人の看護師さんが同じ人を24時間見れないので、交代を含めるとさらに多くの人が必要になります。そしてその看護をする人たちは、欧米等のニュースで流れているような、フル装備の感染防御服が必要となります。医療従事者が感染した場合、基本は隔離なので、周りの人も14日間働けません。私の病院を含めて、アメリカではスタッフをら2チームに分けて、二週間交代で勤務に当てているところも多いです。つまり1つめのグループが、感染した場合丸ごと休みにして次のチームを投入的な。
それだけのマンパワーと物資は日本にない、と私は考えます。医者1人、看護師1人休みを取られたら困ると言う科や病院はたくさんあります。
したがっていま、あるものを確保すべく、物資と人的資源は守るべきではないでしょうか?資源の供給源が確保できているならまだいいかもしれません。ただ、マスクもガウンも手袋も、供給の目処がないのに使い続け、いざとなった時に丸腰で末端を診療に当たらせるのは、無策と殺人行為です。
今、日本でも徐々に患者さんが増えています。これで、日本に何もなければラッキーですが、何かあった時、すなわち患者が爆発的に増えたときの代償は、信じられないくらい大きいです。一旦そうなると本当に必要な手術すらできなくなるかもしれません。
アメリカは2週間以上前に、全土で予定手術は中止されています。今の東京を含む大都市を見ていると、一ヶ月前のニューヨークを彷彿させます。
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医療関係以外の方が読まれても、
あまりピンとこないかもしれません。
一旦集中治療を開始すると
約二週間は治療が必要ということで、
そのベッドは二週間空きません。
医療チームも感染する恐れがあります。
予防衣を着ても万全ではありません。
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日本医師会が出した声明や、
東京の大学病院が大変なことになっているという情報もあります。
日本人は、
自分や家族を守るためにも、
感染しない、
感染させない、
…が大切だと思います。
村松先生貴重な情報をありがとうございました。