医学講座
支援届かぬうちに仲間は閉めていった
今日は2020年4月18日(土)です。
新型コロナで大変な毎日です。
2020年4月18日、北海道新聞朝刊の記事です。
支援届かぬうちに仲間は閉めていった 道内飲食店「行政の対応遅い」
全国に拡大された緊急事態宣言を受け、鈴木直道知事は17日、道内での休業要請の実施を「国と協議して検討する」と述べた。札幌・ススキノなどの事業者からは「対応が遅く、休業補償を出したくないようにしか見えない」と冷めた声が上がった。道民に向けられた外出自粛要請が響いてすでに経営が厳しくなっている店舗も多く、店主らは「協力金などの支援がなければ生活できなくなる」と不安を訴えた。
「(7都府県という)休業要請の先行例があるのに道や札幌市の対応は遅い」。来店客が5割以上減ったススキノの居酒屋の沢田隆史店長(29)は憤る。
店は定休日を週1日から3日に増やし、経費を限界まで圧縮したが、家賃約20万円の支払いも難しくなり、家主に分納を相談している。沢田店長は「支援が届かないうちに店を閉めた同業者も少なくない。地元自治体に求められるのは、一刻も早い補償などの支援策のはずだ」と強調する。
国は直接的な補償をしておらず、都道府県ごとの判断となる。先行して休業要請した7都府県は東京都が協力金50万~100万円、神奈川県は最大30万円など自治体間で差が出ている。
■事業者への配慮なく乱暴
ススキノでスナックを営む仙北屋真知子さん(45)は、4月の売り上げが9割減り「東京ぐらいの補償があれば、感染防止のためにとっくに臨時休業できていた」という。「国や道は夜の店を悪者にするばかり。『外出自粛を強く求める』なんて簡単に言わないで」と語気を強める。
ススキノでバーを営む尾張慶三さん(57)も「行政がパトロールで外出自粛要請を呼びかけている以上、十分な支援メニューを示すべきだ」。店は2次会で使われることが多く、午後10時以降が来店のピークだったが、今月13日にパトロールが始まってから来客ゼロの日が続く。尾張さんは「あくまで客への自粛要請で飲食店への休業は求めていないというやり方は乱暴過ぎる」と憤る。
■1日 2、3人に
一方、7都府県では飲食店に午後8時までの営業短縮や、夜間の酒類提供の自粛を求めている。札幌市北区の地下鉄南北線北24条駅近くで、午前0時まで営業しているラーメン店「山水ラーメン」を経営する高橋行祐さん(80)は「客が激減する中、遅い時間に来てくれる客もいる。大幅な営業短縮を求められるなら、店を閉めるしかない」とする。来店客は1日2~3人まで減っており、高橋さんは「北24条も大変な状況。ススキノ以外にも目を向けた支援を」と訴える。
7都府県で休業要請の対象となった札幌市中央区のネットカフェの店長は「住む場所を失う人が出かねず、休業要請が出たとしても素直にうなずけない」。
店の個室50席の利用は約4割減り、他に住む場所がなく4年間利用し続ける客からは「店を閉めてしまうのか」と不安げに言われた。店長は「休業はネットカフェ難民をさらに追い詰める。要請するなら困窮して長期利用せざるを得ない人への一時的な住居確保策が必要だ」と要望している。(岩崎あんり、石垣総静、下山竜良)
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
昨夜の安倍首相の記者会見で、
国民一人10万円を支給するという方針が出ていました。
私は、
家賃の支払いも大変な中小事業者に、
もっとあたたかい手を差し伸べる政策がいいと思います。
ススキノの飲食店以外も大変です。
新千歳空港の飲食店も大変です。
■ ■
医療機関も大変です。
新型コロナで病院はもうかっている?
…と考える人はいないでしょうが、
指定病院は大赤字になっていると想像します。
ICUの診療報酬を2倍にするという案が出ていましたが、
焼石に水どころか、
病院存続の危機です。
■ ■
私が勤務していた大きな病院では、
集中治療部門や、
救急部門は、
もうかっていませんでした。
莫大な費用がかかるからです。
病院の稼ぎ頭は、
手術をたくさんしている科でした。
私の記憶では眼科や整形外科の売上が大きかったです。
■ ■
新型コロナの患者さんを受け入れるために、
定期手術が中止になっている病院がたくさんあります。
稼ぎ頭の手術室が運営できないと、
大部分の病院は赤字になります。
今一番大切なのは、
有効な治療法を見つけることです。
マスコミには、
感染者数が増えたという報道だけではなく、
○○という薬が効いていて、
臨床試験がはじまっています
…というような話題も報道していただきたいです。