医学講座
感染者数と抗体検査
今日は2020年4月25日(土)です。
新型コロナの感染者数が増えています。
下の図はYahoo!に掲載された、
2020年4月24日現在の厚生労働省発表者数です。
日本国内の感染者数は12,388人、
日本国内の死亡者数は317人です。
感染者数はPCR検査陽性の数です。
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日本では慶応大学病院が、
米国ではニューヨーク州で、
抗体検査が進んでいます。
症状がない人たちに、
COVID-19の抗体を調べたところ、
慶応大学病院で
67人中4人(6%)が陽性、
ニューヨーク州では
約14%が陽性でした。
抗体検査を全国民にして、
抗体陽性者を感染者数としてカウントすると、
爆発的に感染者数が増えます。
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2020年4月24日、北海道新聞電子版の記事です。
NY州民、約14%が感染か 抗体検査、推定270万人
【ニューヨーク共同=渡辺陽介】米東部ニューヨーク州のクオモ知事は23日の記者会見で、新型コロナウイルス感染歴の有無を調べるため無作為抽出で行った住民の抗体検査の結果、約14%が陽性だったことを明らかにした。全米で感染拡大が最も深刻な同州の感染者は公式発表の10倍の推定約270万人に上る可能性がある。
感染の実態を把握するため当局による抗体検査が米国で大規模に実施されたのは初めて。日本でも検査実施の動きが出ている。
クオモ氏は今回の検査について「予備的」としているが、外出規制の緩和や企業活動再開に向け重要な手掛かりとなるため、連邦政府と協力し検査の拡充を図る方針だ。
抗体検査は州内各地で19日から計約3千人を抽出して実施された。全体の13.9%が陽性で、黒人やヒスパニック(中南米系)の割合はいずれも20%を超えたが、白人は約9%と低く、人種間の「社会的格差」が浮き彫りとなった。感染者の死亡率は推定約0.5%だった。
これに先立ち、西部カリフォルニア州でも地元大学などが一部自治体で抗体検査を実施。2~5%程度の検査対象が陽性との結果が出ており、ニューヨーク州の結果について一部専門家から「割合が高すぎる」との声も出ている。
大都市ニューヨークでは21.2%が陽性だった。同市幹部は23日の記者会見で、これまで確認された感染者は「氷山の一角」にすぎず、実際は発表の約14万人を大きく上回る100万人超の可能性があると指摘。感染により貧困が加速し、食料不足に直面する人が現状の倍の約200万人に達する恐れがあると述べた。
米ジョンズ・ホプキンズ大によると、米国の感染者は約86万6千人、死者は約4万9千人。
(以上、北海道新聞より引用)
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抗体検査を実施すると、
免疫があって無症状で、
PCR検査が陰性の医療従事者を、
コロナ病棟勤務にすることが考えられます。
はしかの子供をみるお母さんです。
統計学的なことはわかりませんが、
人口のある程度の割合で、
免疫パスポートが成立すると、
緊急事態宣言を解除できます。
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お金で解決する支援策より、
庶民がほしいのは自由な経済活動です。
治療薬を医師の裁量で自由に使えるようにすること、
検査を医師の裁量で自由にできるようにすることです。
保健所の職員も限界に近づくほど疲弊していると思います。
誰か安倍総理に進言してください。