医学講座
サイトカインストーム
今日は2020年4月5日(日)です。
新型コロナウイルスの感染が拡大しています。
残念なことに、
高齢者だけではなく、
若い人が感染し、
重症化して亡くなるケースもあります。
明らかに異常事態です。
■ ■
報道で、
サイトカインストームという言葉を聞きます。
ネットで検索してみました。
2020年1月31日の東洋経済 ON LINEです。
コロナウイルスの「国内感染」はもはや免れない
SARSやMERSと比べて感染力は?致死率は?
久住英二先生:ナビタスクリニック内科医師が書かれています。
健康な成人でも重症化する「サイトカインストーム」
当初は、入院が必要なほどに重症化するのは、高齢者や糖尿病、高血圧など基礎疾患のある人とされていた。要するに免疫力が低下している人々だ。当然、油断は禁物である。
ただ、医学誌『The Lancet』に1月24日に発表された論文では、武漢での流行初期の入院患者41人のうち、25~49歳が約半数(20人)を占めていた。25歳~64歳で見ると、実に8割(33人)を占めた。また、感染前に基礎疾患を患っていたのは3割(13人)で、ほかは健康だった。肺炎は100%発症するが、発症後しばらくは軽症で、呼吸困難に陥ったのは8日後、という例が多かった。
基礎疾患のない成人の死亡例も出ている。中国で1月23日に亡くなった男性は39歳、持病はなかった。
基礎疾患のない成人が急激に症状を悪化させてしまう現象の1つに「サイトカインストーム」がある。
ウイルスなど外敵が体内に侵入してきた際に、白血球が攻撃開始にあたって上げるのろしが、サイトカインと総称されるタンパク質だ。これにより体は白血球をさらに動員し、体温を上げてウイルスの増殖を抑えたり、咳や鼻水を生じさせたりと、さまざまな反応を起こす。
このとき、一部の人では、その反応が強く出すぎて自身の体に大きなダメージを与えることがある。それがサイトカインストームである。はしかやおたふくは子どものうちにかかると軽く済む、というのはよく知られた現象であり、イメージしやすいはずだ。ほかにも、H7N9インフルエンザやエボラウイルス感染症などで、サイトカインストームが重症化や死を招くことが知られている。
上記39歳男性の死亡原因が、サイトカインストームによるものかはわからない。しかし今後の感染拡大に伴い、健康な成人が罹患し、サイトカインストームにより重症化する例も増えてくるだろう。
(以上、東洋経済 ON LINEより引用)
■ ■
久住英二先生は2020年1月31日に、
若い人の重症化について言及されています。
志村けんさんは、
急激に悪化して亡くなりました。
サイトカインストームを疑います。
自分が感染しない、
他人に感染させないことが、
今一番大切だと思います。