医学講座
形成外科医として必要なもの
今日は2022年8月5日(金)です。
おかげ様で、
札幌美容形成外科は満18歳を迎えました。
もうすぐ68歳なのに、
手術ができるのはありがたいことです。
18年前とくらべて、
大きく変わったことがたくさんあります。
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広告宣伝費が変わりました。
フリーペーパーや、
バスの車内放送などもまだあります。
札幌美容形成外科では出していません。
一番変わったのはNTTの電話帳です。
18年前にはNTTの電話帳広告に年間830万円も使いました。
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今は電話帳の存在を知らない人もたくさんいます。
変わったのはネットです。
昔はインターネットと呼んでいました。
今開業するのだったら、
インスタとYouTubeです。
多くのフォロワーがいないとダメだそうです。
政治家も利用しています。
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逆に昔と変わらないのは、
ていねいな手術です。
どんなに時代が進歩しても、
雑な手術はダメです。
いい結果を出すには、
やはり職人の技術が必要です。
腕のいい先生が少ないような気がします。
ホクロを取る手術で合格したら、
いきなり小陰唇縮小手術をさせる大手美容外科があります。
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今の若い先生の中には、
初期研修が終わってすぐに美容外科チェーン店に入る人がいます。
もうけ主義のチェーン店で、
いい職人になれるわけがありません。
私は高齢の形成外科医です。
若い先生たちに、
大浦紀彦先生が言われた、
このお言葉を伝えたいです。
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誰に習ったかというのがとても大切です
形成外科の世界は、
誰に習ったかというのがとても大切です。
手技だけでなく、
患者に対する対応や、
患者に対する姿勢、
疾患に対する謙虚さ、
軟部組織に対しておごらなさ。
失敗したときの姿勢、反省、
周囲の医師に対する態度。
医師として責任をいかに取るかという医師としての基本的な態度。
さまざまなものを、良いことも悪いことも含めて見ることが大切です。
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特に
失敗したときの姿勢、反省、
これが欠落していると最悪です。
いい先生に、
いい技術と、
素晴らしい人間性を学んでほしいです。
お金では買えないものです。
インスタとYouTubeだけではなく、
確かな技術と人間性を身に着けてほしいです。