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手術給付金

 私自身は生命保険について詳しくないのですが、患者様から生命保険の診断書を依頼されることがあります。当院で行っている手術のうち、健康保険を使って眼瞼下垂症手術を行った場合に手術給付金の支給対象になることがあります。
 診断書の書式は会社によって異なり、すべての保険で出るかどうかわかりませんが、患者様によっては手術に要した費用よりも多く給付された方もいらっしゃいます。
 美容目的の手術には健康保険も適用になりませんし、手術給付金も出ません。まぶたが下がってモノが見にくくなる、肩こりや頭痛がするなどの症状がある“病気”に保険が適用されます。
 診断書は不要でクリニックで発行する領収書で保険金がもらえる生命保険会社もあるようです。お心あたりの方は一度生命保険の約款を読んでお問い合わせになってください。診断書の料金は5,250円を申し受けます。

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Dr.コトー

 Dr.コトーを見ました。医者からみてもこの番組はおもしろいです。医学的な検証もされていますが、医学常識では考えられないことも起こり、そこがドラマですね。彩佳さんの乳癌で、リンパ節郭清をすると看護師として働けなくなるという設定がありましたが、リンパ節郭清をしても看護師として働いている方はたくさんいらっしゃいます。
 コトー先生の吉岡秀隆さんは北の国から時代からのファンです。北の国からがはじまったのが、私が結婚して釧路労災病院へ赴任した年でした。仕事熱心な看護婦長さんが『今日は楽しみにしているテレビがあるから10時までには帰りたい』と言っていたのを覚えています。その当時は夜9時位まで平気で仕事をしていました。
 与那国島には行ったことはありませんが、離島が好きで学生時代に沖縄の石垣島、竹島、西表島に行きました。小笠原諸島の父島にも行きました。北海道の離島は、利尻、礼文、天売、焼尻、奥尻に行きました。
 私もDr.コトーのように人間味溢れる先生になりたいと思っています。来週の最終回が楽しみです^^

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ニトリ寄附講座2

 今日は北海学園大学経営学部ニトリ寄附講座の最終回でした。今日の演者はイオン株式会社、名誉会長の岡田卓也様でした。岡田様は現在81歳、6年前に75歳でイオンの役職を離れられ現在はイオン環境財団岡田分化財団の理事長として社会貢献にご活躍中です。81歳という年齢は全く感じられず実に矍鑠(かくしゃく)としていらっしゃいました。60歳台後半と言ってもいいくらいでした。
 私は、今日までイオンもJUSCOも新しくできた大きなショッピングセンター程度にしか認識していませんでした。イオンは三重県四日市の老舗呉服店、岡田屋が前身で来年で創業250年になるそうです。21歳だった60年前に、敗戦後の焼け野原で5人の従業員と40坪の店を再開されました。お父様が早くに亡くなったため、21歳で社長になり“焦土に開く”というチラシを作ったところ、お客様が開店前に店頭に並び「さすが岡田屋さん、やっと平和が来てお店がチラシをまいてくれた」と喜ばれたと伺いました。
 今週号の週刊東洋経済に「イオン恐るべし」という特集記事が載っていましたので、帰りに購入してきました。現社長の岡田元也さんは息子さんで、民主党副代表の岡田克也さんも息子さんだと知りました。
 今日の講演ではたくさんの事を学びましたが、特に印象に残ったことが2つありました。①岡田家の家訓、『大黒柱に車をつける』。絶えず革新し続けること。絶えず変化しつづけること。三重県四日市の中心市街地に先祖伝来の店があり、そこで40坪の店を再開した。ところが新しい道路ができて人の流れが変わったので、先祖伝来の土地を売って、新しい土地で地上権だけを買った。周囲からはバカなことをするなと言われたが決断は正しかった。その後、近畿日本鉄道の駅が変わり、人の流れが再度変わったため、また移転した。人は常に変化に対応しなくてはいけない。岡田屋という名前も捨てて、JUSCO→イオンと名称も変えた。いつまでも同じ事をしていては存続できない。
 ②企業は地域に貢献し地域から尊敬されなければ存続できない。日本の高度成長期に交通事故で一家の働き手を亡くし、高校へ進学できない子供が増えた。当時は保険制度も充実していなかったので十分な補償ももらえなかった。交通事故の遺児に奨学金を出したのが始まりで、現在は外国の子供への援助、海外からの留学生に対する援助を行っている。三重県以外で愛知県岡崎市にはじめて出店した時、岡崎城に続く道に桜を700本植樹した。利益の一部をNPO法人などに寄附して社会貢献をする。21世紀は南北問題の時代となる。特に問題となるのが環境問題で、『水と緑の時代』になる。イオンはショッピングセンターの出店時に必ず木を植えて育てている。
 イオンと札幌美容形成外科では規模が違いすぎますが、私も地域の役に立つ美容形成外科になろうと考えました。もう一つ考えたのが、小売業にはない『技術の伝承』です。私があと何年現役を続けられるかわかりませんが、私が先輩から教わり、自分が開発した技術を後世に残すのも医師として重要な責務ではないかと考えました。来年は外国雑誌に投稿ができるように頑張ってみようと思いました。

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感謝のことば

 クリニックを経営しはじめて2年4ヵ月が過ぎました。勤務医時代には経験できなかった、さまざまなことを一から勉強しながら続けています。
 市立病院や厚生病院時代には、患者様に『当院をご利用いただきありがとうございました』とか『札幌美容形成外科を選んでいただきありがとうございました』とは言いませんでしたし、そういう発想自体が思い浮かびませんでした。
 競争の激しい美容外科の院長になって、2年が経過して、ようやく「ありがとうございました。お気をつけてお帰り下さい」と自然に言えるようになりました。
 職員にも「今日も一日お疲れ様でした」「一生懸命働いていただきありがとうございました」と言っているつもりです。私は仕事には厳しい人間なので、昔の私を知っている人が読んだら「ウソだ」と言われそうですが、お客様(患者様)にも職員にも感謝しています。私一人で診療はできませんから。
 一日働いて、帰ってきて食事をして、メールの返事を書いて、こうして日記をつけて、寝るのはいつも午前0時を過ぎています。家内は、以前に書いたニトリの似鳥社長様のように自分に「ありがとう」と言わないと文句を言います。せめて自宅でくらい声に出して「ありがとう」と言わなくてもわかって欲しいと思うのは私の勝手でしょうか?

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医学講座

残念なこと

 いつも楽しい話しばかり書いていますので、今日は残念なことを書きます。『形成外科医はキズを治すプロです』と偉そうなことばかり言っても治らないことがあります。この日記で『タバコは吸わないでください』と何度も言っていますが、どうしても吸ってしまう人がいます。
 私は中学生から先生に絶対見つからないでタバコを吸っていたのだから、1本や2本、いや5本や10本くらい吸ったってわからないし、タバコでキズが治らないなんて信じられない。と吸ってしまう方がいらっしゃいます。
 この次、一週間後に来るまでは、この軟膏とガーゼをつけていてください。キズの処置はこのようにしてください。と説明して紙に書いてお渡ししても、別の軟膏をつけていたとか何もつけていなかったとか、という方もいらっしゃいます。
 『どんな状態になっても治すのがプロだろう』と言われるかもしれませんが、時間もお金も手間も何倍もかかります。
 わきが手術に例えれば、約2時間の間、指が痛くなるまで丁寧に丁寧に汗腺や毛根を取り除きます。少しでも快くなって欲しいと思うから一生懸命手術します。範囲が広い方を手術した後は私の手が真っ赤になるほどです。手も指も肩も疲れます。手術後の経過が悪いと一番困るのは患者様ご本人ですが、手術した私も看護師もとてもがっかりするのです。どうか医師や看護師の指示はくれぐれも守ってください。

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医学講座

わきが手術の麻酔

 私は昔から「自分が開業する時は札幌駅前で開業して、わきが手術は保険でする」と北大形成外科の同僚に言っていました。2年前に開業し、私の考えていた通りにたくさんの患者様にいらしていただいています。
 形成外科勤務医をしていた頃は、一年間にせいぜい20例のわきが手術をする程度でした。大手美容外科の院長になって、今まで一年間にした数が一ヵ月以内になりました。自分で開業してからはもっと数が増えました。
 美容外科を標榜していると、同じ手術をしても、よりキレイで臭いもない結果を要求されます。私が大手美容外科に勤務していた時にはわきが手術が50万円もしましたが、それでもたくさんの方にいらしていただき満足していただいていました。50万円払っていただいたからには、他の20万円とか30万円のクリニックより良い結果を出そうと努力しました。開業して保険で手術をしても同じ結果が出るようにしています。
 形成外科勤務医として手術をしていた時と決定的に違うのは手術をする範囲です。これは企業秘密なのですが、わきが手術を受けたのに臭いがすると訴えて来院される患者様の大部分は、腋毛の生えていない範囲にアポクリン腺が残っています。私は患者様の満足度を上げるためにかなり広範囲に手術をしています。当院で手術を受けていただいて臭いが残っているという方はいらっしゃいません。
 広範囲に局所麻酔で手術をするため、麻酔注射が痛いのが欠点でした。また麻酔薬の使用量が多くなります。私が手術をした数千例で麻酔で異常を起こした例はないのですが社会保険からクレームがつきました。そのため、今後は腋毛の範囲が5×8cmを超える方は全身麻酔で手術を行う予定です。全身麻酔で手術をしても日帰りが可能です。手術前日21:00以降は食べたり飲んだりできないので注意なさってください。

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形成外科の楽しみ

 今日、北大形成外科で講演会がありました。私の恩師である大浦武彦先生の講演を久しぶりにお聴きしました。大浦先生は昭和53年に北大に形成外科を創設された初代教授で、現在は名誉教授をなさっていらっしゃいます。
 今日の講演で形成外科の楽しみは「美しさを求めて創る楽しみ」であると解説されました。一人一人の患者様が一つ一つの作品で、サインをしたくなるほど美しく仕上げる創造の楽しみが他科にはない喜びであるとお話しされました。
 私も形成外科医になって四半世紀が過ぎました。毎日、手術をしていますが、美しく仕上がった時の喜びを患者様と共有できるのが、形成外科医としての生きがいです。
 来年4月から北大形成外科には12人もの新人医師が入局され、形成外科医としての修練をはじめられます。皆さん、やる気に満ち溢れていました。私が形成外科医になった昭和55年には5人の新人が入局しました。それぞれの道に進んで全員元気に働いています。来年の新人も立派な形成外科医に育って欲しいと願っています。

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病院の名称

 横浜市の医療法人が病院名を「よこはま乳腺と胃腸の病院」という名称に変更しようとしたところ、市が「『乳腺』は、医療法の規定では広告できる診療科名と認められていない」として認可しなかったため裁判になりました。最高裁第一小法廷(横尾和子裁判長)は2006年12月7日、「医療法の規定は合憲」として棄却する判決を言い渡し病院側の敗訴が確定したという記事が掲載されました。
 医療法にはさまざまな規制があります。以前にも書きましたが、“わきが手術”は×、“腋臭症手術”は○です。女性週刊誌に掲載されている美容外科の広告は大部分が医療法違反です。抜け道として“ビデオのパッケージより”などとビデオの宣伝のように見せかけています。
 病院の名称にはきわめて厳しい規制がありますがエステにはありません。「○○ビューティークリニック、ワキ永久脱毛\19,800」などは、医療機関のように見えますがエステの広告です。やけどでもしない限りエステの摘発はありません。お隣の国、韓国では医師以外がレーザー脱毛をすることは禁止されています。
 また、現在の医療法では医師免許さえあれば麻酔科以外のすべての科目を標榜(看板を出すこと)することができます。私がある日突然、産婦人科になることも合法です。最近は、産婦人科や眼科の先生が美容外科になることも多いそうです。よいクリニックを見わけるのは至難のワザです。

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VAIOの故障

 2003年2月14日に購入したVAIOノートが故障しました。毎日、日記を書いたり、メールの返事を出したり酷使したためでしょうか?数週間前から何となく調子が悪くなり、昨日は何もしないのに強制終了してしまうまでになりました。仕方なくサービスに電話しましたがなかなかつながりません。ようやくつながって引き取りサービスをお願いしました。今朝、日通航空の配達員の方が引き取りにいらしてくださいました。
 3年間の延長補償に入っていたのですが、残念なことに今年の2月で切れていました。安い新機種を購入しようかとも考えましたが、大切なデーターが入っていますし、また一からセットアップするのも面倒です。3万円までなら修理してもらうことにしてお願いしました。
 美容外科で二重まぶたの手術をなさって、お直し無料・永久保障のクリニックに行っても直してもらえなかった方がいらっしゃいます。先日いらした方は糸が片目に5本も入っていました。もともと眼瞼下垂があるのに無理に埋没法をしたことが原因でした。PCの補償と二重の保障は少し意味が違いますが、最初から適応を誤って手術をするようなクリニックでは保障も意味がないと思います。私のVAIOは直らなければ新機種を買おうと思っています。

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北海道庁

 今日は家内と北海道庁に行ってきました。来年からクリニックを医療法人にするためです。担当は医務薬務課という部署です。13:30にアポイントをいただいたので少し早めに家を出ました。早く着いたので、昼食は地下の食堂で摂ることにし階段で下へ降りました。昼食時間と重なったため沢山の“お役人”がいらっしゃいました。北海道は不況で歳入が減ったため職員給与を一律10%カットしました。この人たちの給与がすべて10%ずつ下がったのだから、消費がますます低迷しても仕方がないかな?と考えました。昼食は家内が\450の塩ラーメン、私は\550の日替わり定食でした。まあまあの味で、4年前まで札幌医大に勤務していた頃を思い出しました(札幌医大は北海道が設立した公立大学です)。
 医務薬務課の担当は女性の方です。予定時間の13:30に伺って書類が不備な点を教えていただきました。とても親切で“お役人”らしくない方でした。失礼な言い方かもしれませんが“仕事ができる女性”という印象でした。医療法人の書類はホームページからダウンロードして作製したのですが、その書類が他府県と比較してとても見やすく、どなたが作製したのだろうと気になっていました。実際にお会いして説明を受けて“この人なら”と感じました。
 県庁や道庁の“お役人”の中には悪いことをして逮捕される人がいて、最近もマスコミで報道されています。大部分の職員の方は真面目に働いていて、ほんの一握りの人が悪いことをするのだと思います。行政は地味な仕事が多く、書類一つを作るのにも狭い机で黙々と仕事をなさっていらっしゃいます。“お役人”の中には仕事もしないで、執務時間中に居眠りをしている人もいます。北海道知事は熱心に仕事をする人も、仕事をしないで居眠りしている人も一律に10%の給与カットをなさいました。私は納税者の一人として、真面目に一生懸命仕事をしている人の給与を上げて、居眠りしている人の首を切るような歳出削減をして欲しいと思いました。

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