昔の記憶
人生最悪の日
今日は2020年10月4日(日)です。
先日いらしてくださった患者さんから、
先生の院長日記、
人生で一番しあわせだった時期2020
…を読みました。
ANA778便で行かれたのですね。
見えなくなるまで手を振っていた
いい思い出ですね。
…と言っていただきました。
■ ■
恥ずかしながら、
昔のいい思い出で、
現実はきびしいです。
仲がいい時期はそんなに続きませんでした。
今は病気をしないで、
周囲に迷惑をかけないで、
人生をまっとうするのを待つ身です。
いいことばかりではありません。
■ ■
院長日記に書くことが浮かばなかったので、
たまたま思い出したことを書いただけです。
今日は逆の人生最悪の日を考えてみました。
私の人生で最悪だったのは、
札幌医大を追い出された日です。
私は2002年3月7日木曜日21:00に、
札幌医科大学医学部長室に呼び出されました。
神保孝一医学部長から解雇通告を受けました。
■ ■
人生最悪の日ですが、
不思議と助けてもらったことを、
いい思い出として記憶しています。
2002年3月7日(木)は函館ベイサイド病院に出張に行ってました。
朝、神保孝一から電話があり、
夜21:00に医学部長室に来いという内容でした。
どうせ私をクビにする内容だろうと予測していました。
いつかはそんな日が来ると思っていました。
■ ■
ありがたかったのは、
市立札幌病院の吉田哲憲先生からの電話でした。
先生、大丈夫?
…と私のことを心配してくださいました。
人生最悪の日の思い出は、
人生で最もありがたかった電話の思い出です。
これで私は救われました。
吉田哲憲先生は私の恩師です。
セカンドオピニオンでご紹介した先生です。
■ ■
人生にはたくさんの嫌なできごとがあります。
いいことは覚えていて、
嫌なことは忘れることです。
私が66年生きてきて、
嫌なことはたくさんありました。
ありがたいことに、
嫌なことの次にいいこともありました。
信じてはいけない人にいただいた、
高須克弥先生のコメントは私の宝物です。
そうだよ
逆境の時ほど本当の友人が発見できるんだ。
落ち目の時は友人を見極めるチャンス。
よかったと思いなさいね。
■ ■
人生最悪の日からはじまって、
失業を経験しました。
いつもは私を非難しているうちの奥さんも、
この時は協力してくれました。
非難もされず、、、
この時は何も言いませんでした。
私が、
就職活動をしているのを、
じっと待っていてくれました。
人生最悪の日のいい思い出です。
“人生最悪の日”へのコメント
コメントをどうぞ
人生最悪の日のタイトル
新たにそんな日が訪れたのかと
心配になり拝読して
過去のことだとわかり安堵しました。
解雇通告を受けた日
そして被告になった時も
奥様は優しく包んで下さいましたね。
素晴らしい奥様だと思います。
お二人共、
このままお元気でお過ごしください。
そして患者様を助けてあげて下さい。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。コロナ禍で人生最悪の日を迎えた方もいらっしゃると思います。亡くなられた志村けんさんや岡江久美子さんのことも忘れられません。コロナもいつか過去のことになる日が来ます。今はじっとがまんしてコロナに感染しないようにしたいと思います。
ずっと良いことも、
ずっと悪いことも続かないとは
思っていますが
渦中にいる時は本当にお辛いと
思います。苦境の時に気遣って
くれたり声をかけてくださった
方は一生忘れないと思いました。
そしてここぞという時に
奥さまの多大なるご協力は
何ものにも変えられない
心強いお力だと思います。
これからも先生と奥さまが
お元気でご活躍なさることを
願っています。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。いいことばかりは続かないですし、悪いことがあってもきっといいことがあります。今はコロナで大変ですが来年には収束して札幌でオリンピックのマラソンを見たいです。
そうでしたね。神保でしたね。助手も最悪の方でしたよね。まさかそんな白い巨塔があった先生とは知らず、山形大学病院の荻野教授のことで相談してしまいました。この日記で山形大学の事件として取り上げていただきました。裁判は敗訴し、札幌に戻られ、勤務先の病院で亡くなられました。高須克弥先生のコメントは嬉しかったです。宮田先生や同級生の方のコメントも嬉しかったです。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。さくらんぼさんには、ほんとうにお世話になりました。荻野利彦先生のことも教えていただくまでは知りませんでした。荻野先生を知る世界中の偉い先生もたくさんご協力してくださいました。山形地方裁判所、仙台高等裁判所、最高裁の上告不受理と残念な結果でしたが、たくさんの方からご支援をいただきました。私は札幌に戻られた荻野先生に自分の五十肩を治していただきました。もっと残念なことに、その後、荻野先生がご逝去されました。つらいことはたくさんありましたが、皆さんのあたたかいご支援は忘れません。今はコロナ禍で大変ですがきっとまたいい世の中になると(私は)信じています。
お久しぶりです。
いつもブログ拝読しています。
人生最悪の日。
ベイサイドに来ていた時だったのですね。
その頃、新人の私は本間先生から処置介助のレクチャーをうけて、今でも整形外科外来でそれが役に立っています。
私にとっては、人生最高の年だったと言っても良いと思います。
未だ先生から頂いたハサミは大切にしています。
これからも人生の先輩としてもご指導よろしくお願いします(^^)
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。函館ベイサイド病院では大変お世話になりありがとうございました。当直のたびにThinkPadを持って行って英文論文を書いていたのをなつかしく思い出します。解剖学の村上弦教授と研究した結果は、Treatment of ischial pressure ulcers with a posteromedial thigh fasciocutaneous flap として米国形成外科学会誌に掲載されました。私は大学には残れませんでしたが、いい研究ができました。人生最悪の日もありましたが、たくさんのいい思い出があります。函館ベイサイド病院の看護師さんや師長さんには心から感謝しています。