医学講座
ちょっとした会話からの発想
昨日の院長日記、
第102回日本美容外科学会(JSAS)③
…で白壁征夫先生の特別講演のことを書きました。
白壁先生は、
1986年に米国美容外科学会で
「東洋人のためのフェイスリフト手術」で
ウォルター・スコット・ブラウン賞を受賞されました。
すごいことです。
■ ■
SMAS法(すます法)という、
今では常識となっている筋膜を引き上げる手術法です。
東洋人にSMAS法をはじめて応用したのが、
白壁征夫先生です。
先生が海外の学会に出席した時、
たまたまコーヒーショップで同席した先生に、
SMAS(すます)のことをお聞きしたそうです。
■ ■
日本人に応用して…
発表してもよろしいですか?
…と白壁先生がお聞きしたところ…
どうぞどうぞ
…とお許しをいただきました。
日本に戻って積極的に手術を行い、
発表した結果が受賞につながりました。
■ ■
アイデアを盗んだわけでもなく、
堂々とお許しをいただいて、
実際に手術を行って、
発表し、
受賞です。
実に素晴らしいことです。
■ ■
白壁先生は講演中に、
まさか日本人でSMASをするとは…
思わなかったのでしょうね…
…と話されていました。
学会に参加すると、
他の先生と友だちなることができます。
ちょっとした会話から、
新しい発想が生まれることがあります。
若い先生にも学会に参加されることをおすすめします。
毎日同じことの繰り返しでも、、、
何かを考えることで新しい発想が生まれます。
“ちょっとした会話からの発想”へのコメント
コメントをどうぞ
学会大変お疲れ様でした。 若い先生の出席が少なくなっているのでしょうか。 本間先生のように身を粉にして勉強 研究される医師が増えることを願っています。
フェイスリフトでも西洋人と東洋人の違いがあるんですか?
考えもしませんでした。