医学講座
上手な学会発表をするために①
聴衆を飽きさせず、
わかりやすい発表をするのは難しいです。
有名大学の先生だから、
発表が上手だとも限りません。
内容がない発表は論外ですが、
わかりやすい言葉で、
はっきりと話すのは難しいです。
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カラオケと同じで、
マイクの使い方が下手だと聞こえません。
学会会場によっては、
マイクが壊れていることがあります。
主催者側は事前にチェックしますが、
それでも調子が悪いことがあります。
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はじめての学会や、
慣れない会場の時は、
学会の開始前に行って、
マイクのスイッチがあるか?
ワイヤレス?
ポインターはあるか?
そこまで確認することもあります。
■ ■
最近の発表はすべてパワーポイントです。
ほぼすべての学会は、
Windowsが標準です。
Macで発表される演者の方は
PCとコネクター、ケーブルをご持参ください
…と指定されることが多いです。
接続でトラブルになることもあります。
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学会がはじまる前に、
演壇の上に立ってみるといいです。
緑と赤のランプがあります。
制限時間の1分前に緑ランプ、
制限時間が来ると赤ランプ、
制限時間を越えるとブザーを鳴らすことがあります。
ブザーを鳴らす判断は、
会場の進行係りが決めます。
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大きな学会では、
携帯レシーバーを持っています。
学会本部と連絡を取って、
進行が遅れている時はブザーを鳴らします。
逆に時間に余裕がある時はブザーを鳴らしません。
座長席に、
制限時間厳守でお願いします
…と書かれていることあります。
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はじめての学会発表で、
制限時間の5分を守って、
しっかりとした内容の発表をすることは、
想像以上に難しいものです。
昔、発表スライドを忘れてしまって、
欠演になった先生もいらっしゃいました。
手術と同じで、
先輩からしっかり指導を受けないと失敗します。
若い先生にもがんばっていただきたいです。
“上手な学会発表をするために①”へのコメント
コメントをどうぞ
先輩医師から若い先生へのアドバイスですね。 数多くの学会に出席されておられる本間先生です。さすがです。そんな先生の失敗談も伺ってみたいです。ないですよね。失礼しましたm(_ _)m
ランプ点灯にブザー、厳しいのですね。
では、入念にタイムをはかり練習しなくてはいけません。
発表は一筋縄でいかないですね。