医学講座
患者になってわかること
医者が患者になって、
はじめてわかることがあります。
昔、勤務していた釧路労災病院で、
新田一雄(にったかずお)院長先生の
手術を担当したことがありました。
私はまだ若造だったので、
手術は北大から助教授の先生にいらしていただき、
無事に終了しました。
■ ■
足底にできた血管腫でした。
良性の血管腫でしたが、
大きめの血管腫だったので、
手術後は病室で、
ベッドの上で安静にしていただきました。
歩いて加重がかかると、
傷が開くおそれがあります。
■ ■
プロからのコメント
2009年10月28日の院長日記です。
朝、院長先生の回診に伺った時です。
『いやぁ~』
『ベッド上で安静というのが…』
『こんなに大変だとは思わなかったよ』
『部屋の電気を消そうと思っても…』
『ドアのところにしかスイッチがない』
『こんなことで看護婦さんも呼べないし…』
『自分が入院するまで気付かなかった』
と私に話してくださいました。
■ ■
新田先生は私が尊敬する、
大先生です。
もう故人となられてしまいましたが、
元北大第一外科助教授で、
釧路労災病院を築かれた方です。
そんな大先生でも、
部屋の電気のスイッチに気付かなかったことを
院長として恥ずかしいと話されていました。
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酒田市の本間市長さん。
さくらんぼさんのコメントには、
議会で話されてる本間市長さんを拝見しましたが、
咽頭ガンの手術をして
器械をあてて話されているとは、
はじめは気がつかないほどでした。
かなり訓練なさったのだと思います。
…と書かれていました。
本間正巳市長さんなら、
病人や弱い立場の人に、
より優しい市政ができると思います。
がんばっていただきたいと願っています。
“患者になってわかること”へのコメント
コメントをどうぞ
私は入院歴がありますが、電気には気づかなかったです。
大部屋で元気な電気のそばの患者さんが消していました。
重症な方の個室だとこまりますよね。
患者さんの声が活かされて、将来いい病室が出来るといいなと思いました。
私は患者の立場からしかコメントできないのでワガママとか愚痴に聞こえるかもしれませんが、脊椎の手術後は動くこともできずでも同じ体位でいることは苦しくなり何回も看護師さんを呼んで二人がかりでバスタオルを持ち上げ少し体位を変えてもらっていましたが、あまり頻繁に苦しくなり我慢できるまで我慢していました。 夜勤の看護師さんはあまりいないので、なるべくナースコールを鳴らさないよう我慢しました。 息子が鼻の手術をした時も小児科病棟と一緒だったので嘔吐した時の入れ物がなくてビニール袋を渡されたのですが、大量に鼻にたまった血液を吐いてしまいシーツの下のマットまで汚れ 一人しか看護師さんが居なくて夜中の12時までかかって私と看護師さんで交換しました。腰が悪いのになあとおもいながら、、 あと外科医の先生はプライドが高くて言葉に気をつけて話さなくてはならない事と あまり 何事においても深く関わらない事だと思います。 間接的に頼まれた自分のした事で 嫌がらせを受けたりしますから、、その結果、睡眠薬の量が増え、心療内科に行く事になりました、、 なんでも話せる本間先生は別ですが(笑) 今日も愚痴になりました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。患者さんから教えていただくこともたくさんあります。ありがとうございます。
すみません。悪い事ばかり書いてしまいました。良かったこともたくさんあります。 病気を治して下さった事、クリスマスの時は忙しい中一生懸命練習して聞かせて下さった看護師さんと若い医師のハンドベル演奏、学生のコンサート、私が脊髄腫瘍だとわかり落ち込んでいた時心から励ましてくれた山大の皮膚科のH先生、あの事件の後コロラド大学に行かれましたが帰られたでしょうか? 一番はあの事件のお陰で本間先生と知り会えた事でしょうか。