医学講座

とける糸は自分で抜いて

 札幌美容形成外科で多い手術が、
 小陰唇縮小手術しょういんしんしゅくしょう手術です。
 他の美容外科で手術を受けたのですが、、、
 もう一度手術をしてもらえますか?

 …という患者さんが来院されます。
 気の毒な方もいらっしゃいます。
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 行ったその日に手術
 通院不要
 溶ける糸で縫います
 担当は女性医師で安心

 こんな美容外科は気をつけてください。
 残念なことですが、
 安心できない女性医師もいます。
 同性だからとだまされないでください。
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 一番困るのが、
 溶ける糸がとけないで
 残ってしまった患者さんです。
 1ヵ月以上残っていると、
 ちょうどピアスの穴ができるように、
 縫ったところに穴ができて、
 そこに角質がたまって、
 粉瘤ふんりゅうという腫瘍のようになることがあります
      ■         ■
 とける糸で通院不要
 2009年12月21日の院長日記
 おしっこが飛ぶ方向
 2012年4月4日の院長日記
 会陰切開のきず⑦
 2014年9月30日の院長日記を読んでください。
 美容外科の広告にはうそがたくさん書いてあります。
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 男性も女性も…
 性器の悩みは…
 なかなか他人に相談できません。
 ネットで検索しても…
 何が正しい情報なのかわかりません。
 包茎専門店と呼ばれるチェーン店があります。
 まれには素晴らしい先生がいらっしゃる…
 チェーン店もあります。
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 昨日まで内科の先生だった人が…
 見ようみまねで手術をするところもあります。
 ネットに掲載されている価格も…
 おとり広告価格のところがあります。
 小さい字で…
 軽微な仮性包茎に限る
 …と書いてあるクリニックは、
 まずそれより高いとお考えください。
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 包茎手術も…
 小陰唇縮小手術も…
 溶ける糸で縫うので…
 通院不要
 …と書いてあります。
 以前にも書きましたが…
 顔を縫う糸は溶けない糸です。
 とける糸で通院不要
 …は要注意です。
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 ここからが本題です。
 溶ける糸はとけません
 専門用語で溶ける糸は吸収糸きゅうしゅうしと呼びます。
 一番有名な吸収糸は、
 米国ETHICONエチコン社のバイクリルという製品です
 もっと安い製品もありますが、
 大きな病院で使うのはバイクリルです。
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 この製品情報を読んでください。
 吸収期間約56~70日と書いてあります。
 つまり最低2ヵ月以上は残っているのです。
 この溶ける糸が残っていると、
 ちょうど細いピアスの穴ができるように、
 縫ったところに穴ができます。
 その穴に垢がたまることがあります。
 大変です。
 硬くなってしこりになります。
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 男性も女性も、
 性器の手術を受けて、
 溶ける糸で通院不要と言われて、
 もし糸が残っていたら、
 お風呂できれいに洗ってから、
 自分で引っ張って抜いてください。
 連続縫合という縫い方だったら、 
 するすると抜けることがあります。
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 もし引っ張っても抜けなかったら、
 病院へ行って抜いてもらってください。
 1ヵ月以上溶ける糸が残っていたら、
 ピアスの穴ができるように、
 手術をした部分にしこりができます。
 もうしこりになってしまった方は、
 近くの形成外科の病院で診てもらってください。
 とける糸で通院不要はおすすめしません

“とける糸は自分で抜いて”へのコメント

  1. さくらんぼ より:

    話しづらい事を二度も話さなくてはならないのは嫌ですね。 溶ける糸でしこりになったら大変です。 そんな事にならないように本間先生のブログを読み返しましょう!

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。

  2. なっちゅん より:

    溶ける糸を又一つ知ることができ、ためになりました。
    先生ありがとうございます。

  3. なな より:

    コメント失礼します。

    吸収糸を自分で抜くって、どうやるんですか?

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    自分で抜糸するのはおすすめしません。他の方から聞いた話しでは女性の眉毛切りのはさみなどで糸を切る人がいるようです。

  4. なな より:

    返信、ありがとうございます。

    こちらの記事は「とける糸は自分で抜いて」と言う内容ですが、自分でやるのをおすすめしないのはなぜでしょうか?

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    抜糸はただ糸を抜くという作業だけではなく、創の状態を確認して必要に応じて処置をするという内容も含まれます。どんなヤブ医者でも顔のキズをとける糸で縫ったりはしません。キズが目立つからです。私が言いたいことはとける糸で通院不要は、決して患者さんのためにはならないということです。手術後にキズを診ない医者はダメです。遠隔地で通院できないとか、どうしても残ってしまっている糸は自分で抜去したほうがいいということです。

  5. なな より:

    吸収糸は自分で抜いてしまうより自然に脱落するのを待つのが患部によいのでしょうか。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    本文に書いてあります。糸が残っていると、ちょうど細いピアスの穴ができるように、縫ったところに穴ができることがあります。その穴に垢がたまってくさいにおいが出ることもあります。粉瘤ふんりゅうというくさいしこりになることもあります。1ヵ月以上残っているとける糸は抜糸することをおすすめします。医療機関で抜いてもらってください。

  6. やま より:

    コメント失礼します。
    小陰唇縮小を表面は医療用ボンド、中を吸収糸で縫う方法で受けました。
    術後1ヶ月、中を縫っている糸の端がほんの0.5ミリ程度ですが表面に飛び出てきて、担当医に診察してもらいましたが吸収系なのでしばらく様子見で溶けてくると思うと言われました。
    小さなしこりのようなものもあるし取り除いてしまいたいのですが、記載されてる期間程度待つべきか、それとも中の縫合糸をとって外で縫い直せるのか、気になるもののそれ以上聞けませんでした。
    もしよろしければご助言いただけると嬉しいです。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    お困りの様子は理解できました。担当医が形成外科専門医かどうか?個人のクリニックかチェーン店かわかりませんん。吸収糸の種類がPDSという透明な糸でしたら、なかなかとけません。私でしたら局所麻酔をして0.5ミリでも出ている糸を極細のマイクロサージャリー用のピンセット(
    Dumontの5番)で抜糸します。抜糸後は縫い直さなくてもそのままキズは閉じます。担当医は局所麻酔をして抜糸をするのが面倒だったのか、0.5ミリの断端から抜糸する技術がなかったと想像します。もし形成外科外来で同じように粘膜面から糸が出た患者さんが来院した場合は(私でしたら)抜糸するように担当医に示指をします。
    余計なことですが私は医療用ボンド(ダーマボンド)はこの手術には使いません。

  7. やま より:

    本間先生お返事ありがとうございます。
    手術を決める前にこちらを見ていたら良かったのですが、術後に色々と気付いてしまいました。
    医療用ボンドも粘膜には使用しないと書かれているのを、本間先生や他の先生の記事でも拝見し、細かく縫合してもらえるところで受けたら良かったと思いましたが時すでに遅しで…。
    担当医は美容外科経歴は長いものの、卒後すぐ大手美容に入っているため形成外科専門医ではありませんでした。
    お返事いただいて、どこかの形成外科での抜糸を考えていますが、それと合わせて陰核の露出させにくさがあるため陰核包茎の手術も検討しています。術後1ヶ月では副皮の腫れもあるため、様子見を促しますか?先生の場合はどのタイミングから修正手術を受け付けているでしょうか?

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    手術後1ヵ月では陰核包皮の手術はおすすめしません。
    みずほクリニックの小松磨史こまつきよし先生が書かれています。『陰核クリトリスはもともとも皮膚が被さっているのが正常な状態ですが、陰核包茎術によって陰核を覆う皮膚を多めに切除してしまうと、術後に陰核が下着などと擦れて痛みが生じることがあります。』包皮切除はせずに、麻酔をして剥離するだけをおすすめします。手術後にキズがやわらかくなるとひっぱるだけでむける可能性もあります。糸が出ている部位もニキビの芯が出るようにとれることもあります。どうしても困ったら相談フォームから送信してください。

  8. やま より:

    先日は丁寧にお返事いただきありがとうございました。
    あれからもやはり糸は抜けず、しかし出ている長さが増えたように思います。また違う場所からも糸が出てきてしまいました…。ボンドの使用による弊害はこういったところにも出るのかなと実感しています。
    みずほクリニックの先生の記事も読ませていただきました、ありがとうございます。
    皮膚が柔らかくはなり剥けるようになりましたが、皮膚を伸ばすと糸が出ている部分がすぐ赤くなってしまうため今後時間をつくって受診しようと思います。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    お困りの状態は理解できました。小松磨史こまつきよし先生は優秀でいい先生です。学会でもよくお会いします。小松先生は超ご多忙なので他院の糸まで抜いてくださるか?わかりませんが、相談なさってみてください。

  9. やす より:

    「溶ける糸は自分で抜いてはダメ」というタイトルに
    しないといけませんね

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    私が言いたいことはとける糸で通院不要はダメです。通院不要で手術を受けて、残って困っている人は、自分で引っ張って抜いてみることです(遠隔地や離島に住んでいて抜いてもらえない人もいますし、受診できない人もいます)。引っ張って抜ける糸は抜いてください。抜ける糸もあります。本文に書いてあるように、引っ張っても抜けない糸は病院に行ってください。

  10. あじ より:

    検索から来ました、藁にもすがる思いでご相談です。
    3ヶ月前に口唇縮小の美容整形をして、溶ける糸と普通の糸で縫われました。溶ける糸のほうは抜糸が必要ないとのことでしたが、手術後に糸の感染が確認されたため、見えるカ所だけの抜糸と、抗生剤を飲んで炎症を抑えました。感染症状自体は良くなりましたが、溶ける糸を抜糸してないところが、白く盛り上がった、傷のようになり、今もほんのり赤くポツっとしています。しこりのような感じです。病院に確認しても溶ける糸は半年以降から溶けるからと言うことで取り合ってもらえず困っています。正直しこりがあること以外はそこまで困ったこともなく、形成外科を受診して傷をつけて糸を取り除いたほうがいいのか迷っています。また溶ける糸がしこりのようになっていることで、炎症症状等が落ち着いていないかどうかなど、今後の副作用も気になります。もしよろしければご回答よろしくお願いいたします。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    お困りの様子は理解できますが、どちらの美容外科でどんな術式の手術を受けられたのでしょうか?手術に使った『とける糸』の製品名だけでもわかると回答しやすくなります。当院HPの相談フォームから送信してください。

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