医学講座

エクステは外して診察

　美容外科へ行く時のお化粧
　2010年8月28日の院長日記です。
　眼瞼下垂症の方は、
　まつ毛が下向きになります。
　まつ毛の根元が見えません。
　苦労してまつ毛パーマをかけたり
　付けまつ毛で二重を作る人もいます。
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　10年前のまつエクとくらべると、
　マツエクも進歩しています。
　昔のは太くて、
　糊でこてこてなっていました。
　今のは、
　上手な人が施術すると、
　一見自分のまつ毛と見間違えるほど、
　自然に生えているような睫毛エクステも見かけます。
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　お化粧を落とすと、
　まるで別人のような目になる女性もいます。
　メイクの力はすごいと思います。
　でも24時間365日メイクをし続けることは無理です。
　まつエクによるトラブルも報道されています。
　まつエクトラブル急増　
　2014年6月20日の朝日新聞を引用した院長日記です。
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　売上重視のチェーン店の美容外科でしたら、
　睫毛エクステがついていようが、
　付け睫毛がついていようが、
　はいはい、すぐにできますょ
　…と簡単に手術をする美容外科医もいます。
　失明の医療事故に書いた美容外科は、
　TVで派手に宣伝をしていた美容外科です。
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　一番困るのが、
　眼瞼下垂症の診断の時に、
　まつ毛パーマや、
　まつ毛エクステがついていると
　正確な診断ができないことです。
　瞳孔にまつ毛がかかっているとか、
　目を開く力が正確にわかりません。
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　ズボンの丈を合わせる時や、
　スカートの丈を合わせる時に、
　ぎゅっと上に上げたままで、
　長さを合わせるようなものです。
　正確に合わせられません。
　眼瞼下垂症かどうかもわかりません。
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　まつ毛エクステをつけたまま手術をすると、
　手術中にエクステが外れて、
　キズの中に入ったり
　エクステに付いている細菌で、
　感染するリスクも増えます。
　指輪をしたまま、
　指の手術をしないのと同じです。
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　まぶたで困っているお嬢様は、
　お化粧で上手にカバーしています。
　お気持ちはよくわかります。
　でも病院で目を診てもらう時には、
　スッピンで診てもらいましょう。
　正確に診断しないと、
　せっかく買ったスカートの丈が
　長すぎるということになります。