医学講座

第62回日本形成外科学会(札幌)④

 3日間の第62回日本形成外科学会が無事に終わりました。
 今日の札幌のお天気は晴天です。
 札幌ドームでは嵐のコンサートがあります。
 ホテルや飛行機が混んでいて申し訳ありませんでした。
 私が形成外科医になって、
 札幌で3回目の日本形成外科学会総会でした。
      ■         ■
 学会3日目は朝から、
 学術フォーラム「遠友学舎北大同門アカデミア〜」
 顔面神経再建の「過去現在」8:30~10:30

 …を聞きました。
 司会:古川洋志(愛知医科大学医学部形成外科)
    林 礼人(順天堂大学医学部附属浦安病院 形成外科・再建外科)
1 これまでの顔面神経麻痺再建(臨床並びに基礎研究の変遷)
 林 礼人(順天堂大学医学部附属浦安病院 形成外科・再建外科)
2 神経移植の「過去現在」
 松田健(新潟大学医学部形成外科学教室)
3 神経移行の「過去現在」
 橋川和信(神戸大学大学院 医学研究科 形成外科学)
4 筋肉移植の「過去現在」
 多久嶋亮彦(杏林大学医学部形成外科)
5 静的再建の「過去現在」
 大河内 真之(帝京大学医学部附属病院 形成外科)
6 思い入れのある症例や海外の状況について
 岡崎 睦(東京大学大学院医学系研究科 形成外科学分野)
7 より良い動的再建を実現させる為の手技的工夫やポイント
 田中一郎(東京歯科大学市川総合病院 形成外科)
8 再建例に対する評価法について(国際基準と日本の現状)
 林 明照(東邦大学医療センター 佐倉病院 形成外科)
9 顔面神経再建の動物実験モデル
 古川洋志(愛知医科大学医学部形成外科)

      ■         ■
 日本の顔面神経麻痺治療は世界でもトップクラスです。
 波利井清紀はりいきよのり先生の、
 マイクロサージャリーを使った再建が世界的に有名です。
 この学術フォーラムの最後に、
 波利井清紀先生が、
 顔面神経再建をした患者さんから、
 『食事をした時に動くので、、、』
 …と言われたエピソードを教えてくださいました。
      ■         ■
 波利井先生が再建された患者さんでも、
 何らかの不具合があり、
 波利井はりい先生は、
 その患者さんの訴えに、
 真摯に耳を傾けて、
 新しい術式への改良へとつなげているのだと感動しました。
 形成外科は奥が深く、
 興味深い分野だとあらためて思いました。

“第62回日本形成外科学会(札幌)④”へのコメント

  1. えりー より:

    顔面神経麻痺で大変な経験を
    された方のテレビを見たことが
    ありますが、見える部分でもあり、
    とても辛くご苦労されていました。
    新しい治療方法、術式など、
    勉強なさって真摯に向き合って
    くださるお医者さまは、とても
    ありがたいです。形成外科治療が
    より進歩して、たくさんの患者さんが
    救われること願っています。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。日本の顔面神経麻痺は昔、偉い政治家が顔面神経麻痺で苦しんだので研究予算がたくさんついたと聞きました。誰でもある日突然顔が曲がると困ります。形成外科の進歩によって顔面神経麻痺がよくなることを祈っています。

  2. さくらんぼ より:

    大変お疲れ様でした。奥が深いというか、あらゆる診療科に精通していなければならない科だと思いました。もちろん手先が器用でなければ出来ませんね。山形も晴れでした。嵐、山形に来て欲しいです。個人的には相葉君のファンです。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。波利井先生は東大形成外科の教授も歴任された偉い先生です。エライ先生なのに患者さんの訴えを真摯に受け止めてすごいと思いました。嵐のおかげで札幌へ来るお客さんが増えました。ありがたいです。

  3. なっちゅん より:

    お疲れ様です。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    お大事になさってください。頭痛がよくなることをお祈りしています。

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