医学講座

介護職の報酬UPを2016

 介護職員の苦労知って
 2015年11月4日の院長日記です。
 平成27年11月4日(水)、北海道新聞朝刊、
 『読者の声』へ白崎修一先生が投稿された文です。
 介護職員の苦労知って
 病院副院長 白崎修一 56(札幌市中央区)
 安倍晋三首相が今後の方針として「新3本の矢」を打ち出しました。そのーつが「介護離職者ゼロ」を目指すというものです。親の介護に専念するため仕事を辞めることがないよう、特別養護老人ホームなどの増設を促す政策ですが、箱物を増やしたとしても介護職員の確保が難しい施設は今でも多いのです。
 この投稿を安倍首相に見ていただくことができればうれしいですが、少なくとも北海道選出の国会議員の先生たちにお願いしたいことがあります。
 先生方、永田町もいいですが、せっかくだからぜひ介護の現場で本気で汗をかいてみませんか。1週間とはいいません。3日で十分です。それだけあれば、入浴や食事の介助、排便のお手伝いも経験することができます。要介護度5で認知症、寝たきりの患者さんの介護はいかがでしょう。褥瘡(じょくそう)予防がいかに大変で大切なのか、おわかりになれます。その上で政府に対して「介護職」離職者ゼロがどれほど難しいのか、お感じになったことそのままをぶつけていただきたい。先生の行動を国民みんなが大絶賛することでしょう。
 (以上、北海道新聞より引用)

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 昨日の朝日新聞には、
 ケアマネは、
 残念ながら、医師や看護師に比べて報酬が低いため、
 独立して事業をすることが難しい面があります。
 訪問介護などの事業者に雇われていることが多く、
 その事業者のサービスを優先した介護計画ができてしまうこともあります。

 …と書かれていました。
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 今の日本の介護事業を見ると、
 一部の経営者だけが儲かっていて、
 現場で働いている介護職員は低賃金で重労働です。
 ケアマネさんも、
 重要な仕事なのに、
 報酬は多くありません。
 株式会社が雇っているケアマネさんもいます。
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 私が医者になった1980年頃は、
 看護師さんの待遇も今ほどよくありませんでした。
 当時は看護婦さんでした。
 私はかんごふさんという響きは好きです。
 看護師さんの待遇が良くなったのは、
 診療報酬改定のためです。
 看護師さんが一定以上いないと、
 病院収入が激減します。
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 これは私の想像です。
 看護師さんの国会議員が、
 国の方針を変えさせたと思います。
 国会議員も、
 絶大なパワーである女性票がほしいです
 介護職員の待遇改善には、
 介護報酬システムを変えないとダメです。
 そもそも、
 自分もいつかはお世話になる、
 介護で大もうけしようというのはダメです
 ぜひ頭のいい方が今のシステムを変えていただきたいです。

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