医学講座

ロスの病院にハッカー

 平成28年2月16日、朝日新聞朝刊の記事です。
 システム復旧、ビットコイン4億円要求
 ロスの病院にハッカー
 米ロサンゼルスの病院でコンピューターシステムがハッキング被害に遭い、患者を別の病院に移送させる騒ぎになっている。ハッカーは復旧に仮想通貨のビットコイン約360万ドル(約4億1千万円)分を要求しているといい、こうした手口の要求額としては過去最大規模の可能性がある。地元テレビ局などが2月14日までに伝えた。
 報道によると、ハッカーはすでに1週間以上システムを使えなくしており、復旧させる代わりにビットコインを要求。院長は取材に「ER(救命救急室)のシステムが被害を受け、一部の救急患者は別の病院に移送し、医療記録は紙に書いている」と答えた。ロス市警と米連邦捜査局(FBI)が捜査中だという。
 インターネットのセキュリティー会社トレンドマイクロによると、ウイルスがデータを暗号化してコンピューターを動作不能にする「ランサム(身代金)ウェア」と呼ばれる手口では「1度の攻撃で360万ドルの要求はかなりの高額」としており、過去最大規模の可能性がある。日本でも昨春以降、同様の被害が増加しているという。
 (宮地ゆう=サンフランシスコ、須藤龍也)
 (以上、朝日新聞より引用)

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 病院のコンピューターが動作不能になると、
 正常に業務ができなくなります
 一番困るのは、
 料金計算だと想像します。
 診察や手術は、
 コンピューター無しでもできそうですが、
 通常より時間がかかります。
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 私が医師になった35年前
 すべて紙とフイルムの時代でした
 カルテは紙、
 レントゲンはフイルム、
 検査結果も紙、
 写真はスライドでした。
 形成外科研修医にとって大変だったのが、
 スライド整理でした。
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 今はほぼすべてが電子化されています。
 カルテは電子カルテ、
 レントゲンやCTを見るのはPCのモニター、
 検査結果はオンラインで電子カルテ、
 写真はデジタルです。
 手術記録にも手術写真を取り込んでいます。
 便利なようですが、
 システムが壊れると弱いです。
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 手術室で手術をする術者はいても、
 手術予約システムや、
 手術室の稼動をコントロールするのは、
 電子カルテを使います。
 病院の空調や電気、エレベーターも、
 コンピューターで管理しています。
 電子カルテとは別のシステムですが、
 こちらまでやられると機能しなくなります。
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 私がJA帯広厚生病院に赴任した、
 1995年頃から、
 病院の電子化が進みました
 ちょうどウィンドウズ95が出た頃です。
 最初はオーダリングシステムという、
 検査や投薬、処置をPCに入力する作業からでした。
 キーボードを打てない先生は、
 処方ができないとなげいていました。
 今そんなことを言う先生はいません。
 悪意を持った人が病院を攻撃すると、
 意外と弱いのがコンピューターシステムです。
 医療関係者にSEはいません。
 私は服部医療システムサポートさんにお願いしています。
 PCに強い医療従事者はこれからの時代にとても心強い味方になってくれます。

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