医療問題
医療クラーク
平成19年12月10日(月)朝日新聞夕刊のコラム-窓 論説委員室から-の引用です。
医療クラーク
論説委員 梶本 章
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医師にかわって、診療や患者への説明の記録といった書類を下書きする「医療クラーク」を導入してはどうか―。
診療報酬の改定を議論している中央社会保険医療協議会で、厚生労働省がこんな方針を示している。
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医療費の抑制に大なたをふるう同省にしては、珍しく、新たな費用を伴う提案だ。
そのねらいは、病院からの医師離れ対策。
猫の手も借りたいくらい忙しい勤務医の負担を少しでも軽くし、病院にとどまってもらおうというのだ。
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たしかに医師の書く書類は多い。
知人の勤務医は「毎日2時間くらい、診察が終わったあと、夜なべしていろいろな書類を書いている」という。
医師が患者に診療内容をきちんと説明して同意を求める。
このインフォームド・コンセントの導入が、書類を増やした大きな原因だ。
この制度自体は当然のものだが、書類書きが医師の負担となっているのも否めない。
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すでに、自腹を切って医療クラークを採用する病院は出始めている。
「予算をやりくりして35人分の人件費をひねり出してます。
きちんと保険制度の中で負担してもらえればありがたい」
3年前から導入した東大病院の前院長、永井良三さんはそう語る。
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医師には、専門分野でこそ思う存分、腕をふるってもらいたい。
この小さな試みがどこまでのびるのか、注目していきたい。
(以上、朝日新聞より引用)
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まったく同感です。大病院では、病棟の看護師を増やすと収入増になりますが、外来の看護師を増やしても収入増になりません。
医師は外来で、朝から夕方まで、昼食も食べずに悪戦苦闘の毎日です。
電子カルテになった病院では、PCに入力するのもすべて医師の仕事。
音声入力システムがあればよいのに…と思ったことは何度もありました。
システム障害が発生して、外来の端末から入力できなくなるとすべてパーです。
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お薬を処方して処方箋を渡し、次回受診日の予約をとって、『はい、次の方どうぞ!』まで自分でしなくてはいけませんでした。
一人にとってある予約時間は、平均10分から15分。ちょっと説明に手間取る方が出てきて、丁寧に30分も説明すると、途端に次の方の待ち時間が増えます。
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お昼近くに予約になっていた方は、平均1時間待ちになり、『何のための予約診療?』と患者様からお叱りを受けます。
医療クラークさんが、PCの入力や予約をしていただけるだけでも、病院勤務の医師はかなり楽になると思います。
よい制度は一日も早く実行していただきたいものです。