昔の記憶

英語赤点

 高校時代の思い出です。
 赤点落第点
 札幌西高校の規定は
 平均点の4割以下と記憶しています。
 私は、
 北海道夕張市の山奥、
 大夕張(おおゆうばり)の、
 鹿島(かしま)中学校を卒業して、
 札幌西高校へ入学しました。
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 大夕張では、
 そこそこ成績は良かったのですが、
 札幌へ出てきて、
 成績が急降下しました。
 大夕張でも、
 一番になったことはありませんでした。
 当時の成績優秀者は、
 生徒会長になった、
 菊池久子さんという女生徒でした。
 聡明な方でした。
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 札幌西高校で一番苦労したのが、
 英語でした。
 入学式の翌日に英語のテストがありました。
 全英連(ぜんえいれん)
 全国英語教育研究団体連合会
 という団体のテストでした。
 高校入試を終えて、
 そこそこ英語にも自信があったのが、
 難しくて壊滅(かいめつ)状態でした。
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 すっかり自信をなくして、
 英語は不得意科目になりました。
 5月にあった…
 高校一年生はじめての中間試験。
 英語の文法、
 札幌西高では、
 composition(コンポジション)
 を略してコンポと呼んでいました。
 このコンポがダメでした。
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 毎日、必死に勉強したのに、
 100点満点の24点でした。
 21点以下が赤点だったので、
 かろうじてセーフでしたが、
 生まれてはじめて24点なんて点を取りました。
 札幌の有名中学校を卒業した同級生には、
 楽勝だった人もいました。
 学校を辞めたくなりました。
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 勉強の仕方もわかりませんでした。
 高校一年生の本間賢一少年は、
 英語の辞書が、
 手垢で黒くなるまで、
 何度も繰り返して開きました。
 他の教科も含めて、
 勉強で苦労していました。
 とても医学部へ入れるレベルではなく、
 将来の展望も持てませんでした。
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 医師免許を取得して30年になります。
 今は不得意だった英語で話せます。
 高校一年生で、
 英語が赤点だったのに、
 なんだか不思議な気がします。
 世の中、努力すればできるものです。
 私の実感です。 

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