昔の記憶
はじめての学会発表
私の全国学会デビューは、
卒後4年目。
第10回日本熱傷学会。
1984年(昭和59年)5月23日(水)・24日(木)。
東京でした。
学会長は、
防衛医科大学校皮膚科教授。
藤田恵一先生でした。
■ ■
その日本熱傷学会で、
昨日の院長日記に書いた、
糖尿病を持った老人熱傷の一例を、
発表しました。
当時はPCはありません。
発表はすべてスライド。
原稿は手書きでした。
何度も書き直しました。
■ ■
はじめての学会発表。
学会一週間前の月曜日夕方のカンファレンス。
大浦先生以下、
北大形成外科の先輩から、
厳しくチェックしていただきました。
スライドを作り直して…
発表原稿も訂正して…
小野一郎先生に何度も直していただきました。
それでも、
発表前は超緊張していました。
■ ■
新人が学会で発表する時には、
必ず上の先生がついています。
医者のことばで、
オーベンがつくと言います。
発表そのものも大切ですが、
発表後の質疑応答が難関です。
この時に、
ちゃんと答えられるかどうか…が心配です。
■ ■
演者(えんじゃ:発表した人)が答えられないと…
心配そうに聞いていたオーベンが、
さっと席を立って…
マイクへ向います。
共同演者の○○ですが…
ただいまのご質問にお答えいたします。
とお助けマンになってくれます。
とても心強いものです。
■ ■
私の発表は、
北大でチェックしていただいたおかげで…
無事に終えることができました。
今までに何十回と学会発表をしましたが、
最初の全国学会のことはよく覚えています。
私は…
共同演者の小野一郎先生に
お助けマンになっていただくこともなく、
無事に発表を終えました。
小野一郎先生は会場で聞いていてくださいました。
心強かったのを覚えています。