医学講座
真皮縫合(しんぴほうごう)
真皮縫合
しんぴほうごう
…と読みます。
皮膚は、
表面の表皮(ひょうひ)と
その下の真皮(しんぴ)に分かれます。
■ ■
皮膚の厚さは部位によって異なります。
薄いのはまぶた。
厚いのは背中やお尻です。
つらの皮が厚い
…と言いますが。
顔も部位によって厚さが違います。
■ ■
真皮の色は白です。
色黒の人でも…
皮膚を切ると白い部分が見えます。
この白い部分をどう縫うかで…
傷がきれいに治るかどうかが決まります。
■ ■
何針縫いました?
なんはり_ぬいました?
…という2007年4月23日の院長日記に書きました。
一番大切なのは、
皮下縫合と言って
皮膚の下で縫ってある糸なのです。
正確には真皮縫合(しんぴほうごう)と言い、
真皮の中で縫ってあります。
透明な糸や白い糸を使うので
表面からは見えません。
この真皮縫合で
いかに正確に
ピッタンコに合わせられるかどうかが
術者の‘腕’です。
■ ■
患者さんが見てもわかりません。
形成外科では…
外から見えない真皮縫合を…
どのくらい上手に丁寧にするかが大切です。
傷がきれいに治りますように…
…という願いを込めて…
私たちは手抜きをしないで丁寧に縫っています。