昔の記憶
国語苦手の克服
平成25年2月20日、朝日新聞、天声人語です。
受験シーズンが大詰めになってきた。今年の国公立大の志望者には「安全・地元志向」がより強まっているそうだ。1次試験にあたるセンター試験が難しかったらしく、点数の伸びなかった受験生がやや弱気になっている。そんな分析を、先の本紙記事が伝えていた。
▼なかでも国語は、200点満点で平均が101.04点と過去最低に沈んだ。その「犯人」と目されるのが、批評家小林秀雄の難解な随想である。没後30年の年に、ひとしきり新聞各紙で話題になった。
▼筆者も挑戦してみたが、なかなか手ごわい。「鐔(つば)」という題からして凄(すご)みがある。刀の鐔をめぐる一文に、語句説明の「注」が21もつく。これを1問目に「配点50点」でドンと置かれて、焦る気持ちはよくわかる。
▼小林は、人を酔わせる文句の名人とされる。いたる所で繰り出されるが、たとえば手元の一冊にもこうある。「万人にとっては、時は経つのかも知れないが、私達めいめいは、蟇口(がまぐち)でも落(おと)すような具合に時を紛失する。紛失する上手下手が即(すなわ)ち時そのものだ」(随想「秋」から)。
▼一方で、絢爛(けんらん)華麗な殺し文句をちりばめるためには論理性に頓着しないところがある。名高い「批評の神様」も受験生には貧乏神だったかもしれない。
▼蛇足めくが、右の引用文はこう続く。「そして、どうやら上手に失った過去とは、上手に得る未来の事らしい」。分かるような分からぬような。ともあれ過ぎた試験は悔やまず未来を上手につかむよう、受験生にエールを送る。
(以上、朝日新聞より引用)
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新聞を読むという2007年10月5日の院長日記に書きました。
私は、札幌西高校2年生の時から、
ずっと朝日新聞を購読しています。
現代国語の成績が伸びず、
国語の成績が優秀だった友人に訊いたところ…
『本間、新聞読め!』と言われました。
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私に『本間、新聞を読め!』とすすめてくれた友人は…
放送局に勤務しています。
本人は弁護士になる…
…と言っていたと記憶していますが、
国語が得意だった友人は進路をマスコミにしました。
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自分の子どもを含めて…
国語の点数が取れない受験生がいます。
私も昔は…
国語が大の苦手でした。
それが…
新聞を読んだおかげで…
札幌西高校を卒業する時には得意科目になりました。
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文章の読解力は…
まず文章に慣れることです。
難解な文章も…
何回も読むと…
慣れるものです。
読解力と試験問題はまたちょっと違います。
設問を作る先生も苦労して作っています。
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私が高校生の時に利用したのは…
教科書ガイドという参考書でした。
国語版の教科書ガイドを買いました。
これも友人のすすめでした。
英語の教科書ガイドには…
本文の全訳がついていました。
あんちょこなどと批判する人もいました。
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私が国語好きになった最初のきっかけは、
NHKラジオ_中学生の勉強室です。
東京都立八潮高等学校の
小田島哲哉先生が国語の担当でした。
小田島先生の語り口が穏やかだったのと、
テキスト本文の朗読がありました。
朗読は東京放送劇団などに所属する、
プロの方が担当されていました。
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何て上手な読み方だろう…
耳をそばだてて聴きました。
私はこの中学生の勉強室で、
国語が好きになり…
得意科目になりました。
高校に入って一時挫折しましたが、
また得意科目になりました。
朝日新聞のおかげです。
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人にはそれぞれ…
得手不得手
えてふえて
…があります。
ひょんなことから…
不得手が得手になります。
血を見るのが苦手だった私が、
毎日血を見る仕事をしているのです。
苦手な国語は克服できます。
受験生のみなさんがんばってください。