昔の記憶
雪を投げる
今年の北海道は例年にない大雪です。
札幌の積雪は平年の1.5倍を超えました。
毎日雪と闘っています。
北海道では…
雪を投げます。
雪山の上をめがけて…
えぃ!っと力いっぱい投げます。
かなりの重労働です。
■ ■
毎日まいにち雪が降って…
雪を捨てる場所がなくなります。
道路の除雪は除雪車がしますが、
自宅まわりは自分でします。
困るのが…
除雪車が置いていった重い雪です。
かたまりになっています。
■ ■
私の両親は一軒家からマンションに引越しました。
私も今はマンション住まいです。
多くの高齢者は…
除雪ができないのでマンションに移ります。
私も高齢者になりつつあるので…
マンション住まいです。
マンションは雪かきがありません。
■ ■
道路の端には…
大きな雪山ができます。
かたまりの雪や…
大量の雪は投げることができません。
ママさんダンプという…
大きな道具を使って…
雪を積んで運びます。
これがまた重労働です。
■ ■
私が高校生の頃に…
このママさんダンプが登場しました。
雪は投げるものでしたが、
ママさんダンプに乗せて…
雪捨て場に運ぶものになりました。
住宅密集地では雪捨て場がありません。
隣近所と雪が原因でトラブルになることもあります。
私が高校生の頃に住んでいた家も…
雪捨て場がありませんでした。
■ ■
近所のおじさんが…
お兄ちゃん…
こっちに捨てていいょ…
…と言ってくれました。
親切なおじさんは亡くなってしまいましたが、
残されたおばさんのために…
私はそのお宅の前の雪も除雪していました。
■ ■
近所のおばさんから…
お兄ちゃんえらいね
…と褒められましたが…
昔、おじさんにお世話になったから…
…とはなかなか言えませんでした。
雪を投げる時に親切だった…
町内会長さんのおじさんを思い出します。