医学講座
皮膚縫合
昨日の院長日記、
真皮縫合に…
さくらんぼさんからコメントをいただきました。
真皮縫合でテープで貼る事はないのでしょうか?
脊髄脊椎の手術を3回しましたが
髄膜はどうやって縫ったのでしょうか?
脊髄腫瘍は抜糸がありましたが
頚椎も昨年の変性測わん症もテープでした。
■ ■
真皮縫合に対して…
皮膚表面の縫合は…
表皮縫合とはいいません。
皮膚縫合がふつうです。
私たちは…
『上は○○で縫う…』というような言い方をします。
■ ■
皮膚表面の表皮を縫う時は…
糸は真皮までかかるためなのか?
昔は真皮縫合なんてしないで…
皮膚を縫合したので…
皮膚縫合(ひふほうごう)というのか…
その辺の理由はよくわかりません。
■ ■
荷物の紐(ひも)を結ぶ時…
ほどけないように結ぶには…
何度もきつくガッチリ結びます。
初心者の先生が間違いやすいのは…
皮膚も何度も…
細かく…
ガッチリ縫うと…
ほどけないという誤りです。
■ ■
皮膚表面を…
細かく…
きつく…
がっちり…
縫合すると治りません。
キズあとがばっちり残ります。
■ ■
理由は…
皮膚は紐で結ぶのとは違って…
自分の組織同士がくっつかなければ…
治らないからです。
細かくきつく縫うと…
皮膚血流が障害されます。
循環障害になって…
組織がくっつかないのです。
■ ■
さくらんぼさんのように…
整形外科や外科の先生も…
最近は真皮縫合を上手にしてくれるようになりました。
真皮縫合でしっかりくっつけてあるので…
皮膚表面はテープだけでも大丈夫なのです。
形成外科以外でも…
キズをきれいに縫合してくれる先生が増えています。
うれしいことです。
“皮膚縫合”へのコメント
コメントをどうぞ
ありがとうございます。髄膜というから薄い膜だとばかり思っていました。その縫ったあと髄液が漏れないよう 血液製剤でのりのように塗ったと聞きましたが、確か未知の病原菌に感染する恐れとか。。いろんな項目がある用紙にはんこを押しました。
男性もそうでしょうが、傷は特に女性にとって苦痛です。
見る度、がっかりするものです。
丁寧な縫合、形成以外でも進んでいるとは朗報です♪