医学講座

褥瘡の治療法③

 褥瘡の治療法②に、
 さくらんぼさんからコメントをいただきました。
 イソジンですが巻き爪の手術後退院後の消毒として、うがい薬より濃いイソジンを処方されました。
 背中などの手術も背中中イソジンを塗るのでしょうか? 私は口の中も荒れやすくうがい薬もアズノールうがい薬を使ってます
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 手術時に使う消毒薬として、
 整形外科ではイソジンを多く使うと思います。
 形成外科や美容外科では、
 それほど多くイソジンは使いません。
 消毒薬に対する考え方の違いがあります。
 イソジンは強力です。
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 整形外科の手術では、
 金属などの異物を扱うことが多いので、
 より強力な消毒効果があるイソジンを使います。
 逆に形成外科や美容外科では、
 顔の手術が多いため、
 イソジンはあまり使いません。
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 整形外科で使うイソジンを…
 そのまま顔の消毒に使い…
 もし目に入ったら痛いです。
 添付文書の注意書きに、
 眼に入らないように注意すること
 入った場合には水でよく洗い流すこと
 …と書いてあります。
 洗い流すのは水ではなく、
 生理的食塩水でなければ目にしみます。
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 巻爪の術後の消毒にイソジンを使うことはあります。
 創がふさがっていれば、
 それほど痛いことはありません。
 褥瘡をイソジンで消毒するかどうかは、
 キズの状態によります。
 先生の考え方にもよっても違います。
 滲出液が多くて感染が心配な時は、
 私でもイソジンを使うことがあります。
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 指をちょっと切ってケガをした時を考えてください。
 血が出て痛いです。
 イソジンを塗るとしみます。
 生理的食塩水だとしみません。
 傷を生理的食塩水で洗って、
 適当な被覆材をつける発想がこれです。
 浅い傷でしたら…
 消毒をしなくても治ります。
 問題なのは感染がある褥瘡です。

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