医学講座
褥瘡の治療法④
難しいのは感染がある褥瘡です。
もともと全身状態が悪く、
体力も免疫力も低下した患者さんに褥瘡ができます。
循環不全もあると…
あっという間に深い褥瘡になります。
そこに多剤耐性の強力な菌がつくと大変です。
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深い褥瘡に感染すると…
イソジンを塗っても治りません。
褥瘡の下に膿がたまっていることがあります。
40℃近い高熱が出ることもあります。
そんな時は医師の出番です。
全身的な抗生物質投与。
手術で切開することもあります。
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なっちゅんさんからのコメント。
ガーゼにイソジンを付け穴を開けたラップを患部に貼り完治しました。
この時のイソジンは、
創を消毒するという意味もありますが、
患部から菌を侵入させないという目的で使ったように思います。
痛い治療にも意味があるのです。
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ポイントは、
穴を開けたラップです。
浸出液が出て、
感染が疑われる時は、
ラップで覆ってしまうと、
中で菌が増殖するリスクがあります。
ラップで重傷感染となる例があります。
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日本褥瘡学会では、
ラップ療法についての見解を出しています。
いわゆる「ラップ療法」は、医療用として認可された創傷被覆材の継続使用が困難な在宅などの療養環境において使用することを考慮してもよい。
ただし、褥瘡の治療について十分な知識と経験を持った医師の責任のもとで、患者・家族に十分な説明をして同意を得たうえで実施すべきである。
私は感染創にラップは使いません。