医学講座
善意の循環
今日は2021年3月10日(水)です。
昨日の院長日記学生のバイト収入1割減の続きです。
今朝の北海道新聞札幌市内版に、
次のコラムが掲載されていました。
善意の循環
記者のつぶやき
新型コロナウイルスの影響でアルバイト代や母国からの仕送りが減り、生活に困窮する外国人留学生を取材して2月に記事にした。朝刊に掲載され、多くの反響があった。
ネットのヤフーニュースに記事が配信され、約40件のコメントが寄せられた。多くは「日本人も生活は苦しい」「母国に帰れば」など心ない声だった。
一方、記事に登場した外国人の支援機関には掲載後、計約120万円の寄付が寄せられた。企業や農家から食料も届いたという。寄付者には技能実習生を受け入れている農家や海外で暮らしていた人もいた。
取材した中国人男性は以前、食料を受け取り「本当に助かった。将来は中国で日本の良さを伝える仕事をしたい」と語った。国籍を超えて人々の善意が循環しているような気がして心が温かくなった。
食料配布の日には、さまざまな国籍の人が両手のビニール袋いっぱいに食料を詰め、笑顔で帰った。食料配布は根本的な解決にはならないかもしれない。それでも、当事者の生の声を伝えることで、少しでも状況が好転すると信じて取材を続けていきたい。(高木緑)
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こころ温まる記事を書いてくださった、
北海道新聞社の高木緑さんに感謝いたします。
外国から日本に来た留学生を支援するのは、
いいことだと思います。
北大形成外科には、
世界の大浦と呼ばれた大浦武彦先生のもとに、
たくさんの留学生が来ていました。
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中国からいらした留学生のFazhi Qi先生は、
中国上海市のFudan大学形成外科教授に就任されました。
Qi先生は私が上海で開催された国際美容外科学会で発表した時には、
私と家内をご自宅まで案内してくださいました。
北海道新聞に書かれていた中国人男性が、
『将来は中国で日本の良さを伝える仕事をしたい』と言われたのは、
ほんとうにありがたいことです。
早くコロナが収束してほしいです。