医学講座
ワクチン接種で医療現場混乱
今日は2021年6月7日(月)です。
札幌は雲がありますが、
晴れのいいお天気です。
北海道は6月がとてもいい季節です。
コロナさえなければ、
たくさんの観光客がいらしてました。
とても残念です。
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2021年6月7日、北海道新聞朝刊の記事です。
重なる接種日程、現場混乱 医療者・特養・高齢者並行 供給遅れ、業務にしわ寄せ
75歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種を担う、札幌市内の医療機関が悲鳴を上げている。供給の遅れから当初の予定がずれ込み、医療従事者や特養の入所者、75歳以上の高齢者の接種時期が重なり、人手不足となっているためだ。通常診療の合間に接種を進めるものの、新型コロナ感染者の治療や通常の診療も縮小できず、医療機関は混乱を極めている。
「痛くないですか。大丈夫?」。札幌市の記念塔病院(厚別区)の診察室で5月末の昼下がり、女性看護師が同僚看護師にワクチンを接種していた。同病院では4月末から、医師と看護師計12人が昼休みや診療後などの空き時間を使って交代で職員約200人に接種。当初は3月末に開始し、5月下旬には終える予定だったが、ワクチンが届かず、完了は6月中旬にずれ込む見通しだ。
■350人分依頼追加
追い打ちをかけたのが、医師派遣契約を結ぶ高齢者施設2カ所と歯科診療所の計350人分の接種依頼だ。国は、高齢者施設については契約を結ぶ医師が施設で接種するよう求めており、断る選択肢はなかった。7月末まで、職員、特養と歯科医、75歳以上の高齢者の接種が混在し、計1400人分をこなすという。多嶋力事務部長(54)は「こんなに接種日程が重なるとは思わなかった」とため息を漏らす。
日本医療大病院(豊平区)は、75歳以上の高齢者は外来の看護師が接種するが、系列の特養6カ所の入所者ら約千人は、自前の打ち手では賄いきれず、非常勤の医師らを動員する。
5月24日から75歳以上の高齢者の接種をスタートさせた札幌里塚病院(清田区)は、接種希望者が多いため枠を増やし、8月中旬までに当初予定の2倍の1200人分を接種する。外来の医療スタッフでは足りず、病棟の医師や看護師を配置するほか、事務職員も受け付けや検温を担い、やりくりする。
■「国は拙速」の声
国は65歳以上の高齢者の7月末までの接種完了を目標に掲げ、札幌市も医療機関に対し、休日や夜間の接種を依頼中。市は、医療機関の負担軽減策として、予約を市が一括して受け付ける仕組みを検討する。自治医大の中村好一教授(公衆衛生学)は「国が予約システムを事前につくり、医療機関に示すべきだった。拙速だった」と指摘する。
新型コロナの入院患者を受け入れる勤医協中央病院(東区)。コロナ入院患者は、患者4人に看護師1人の配置が基本で、通常の患者7人に看護師1人の体制より、人手を要する。2次救急医療も担っており、人繰りはぎりぎりだ。
ワクチン接種は、検診や検温などで5人一組のチームを複数つくる必要があるため、75歳以上の高齢者の個別接種は定期受診する患者に限定した。それでも、その体制を組むため、接種開始は早くても7月末にずれ込む。
■病院に連日苦情
「予約を受け付けてくれないのか」と、病院には連日苦情が寄せられる。通常の診療や救急、コロナ患者の受け入れに加え、ワクチン接種―。「接種してあげたくてもできない。分かってもらえないのが、とてももどかしい」。担当者は悔しさをにじませる。(阿部里子)
(以上、北海道新聞より引用)
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北海道新聞に載っていた、
記念塔病院(厚別区)
札幌里塚病院(清田区)
…はどちらも市内中心部からは遠いです。
2つの集団接種会場も遠いです。
75歳以上の方が、
近くの病院で接種を希望されるのは当然です。
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写真の看護師さんが注射をしているのは、
同僚の医療従事者です。
大変なんだなぁ~と思います。
私でよければお手伝いに行きますが、
遠いので簡単に行けません。
6月中には札幌コンベンションセンターの接種会場ができる予定です。
ワクチン接種が早くできることを願っています。