医学講座
ワクチン接種と医師の報酬
今日は2021年6月17日(木)です。
休診日なので、
一日中家にいました。
TVでワクチン接種の医師の給与と、
ICUなどで懸命に治療をしている、
救急医の給与格差について報道していました。
私も複雑な思いで見ていました。
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北海道の地方で接種会場の医師を募集しても、
なかなか集まりません。
一日17万円という超高額報酬まで出ていました。
期間限定とはいえ、
あまりに高額なので驚きました。
それにくらべて、
ICUで勤務している先生のお給料は、
超過勤務手当が出てもそんなに多くありません。
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医師の給与
2007年2月4日の院長日記です。
私が1980年に研修医として北大からいただいたお給料は、
約10万円でした。
慶応義塾大学病院の研修医の月給が約3万円でした。
今はもう少し上がっていると思いますが、
研修医の給与が看護師さんより低いこともありました。
こんなもんだと思っていました。
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コロナワクチン接種の看護師さんは、
接種会場によって時給が違うようですが、
相場よりかなり高い時給です。
療養ホテルの看護師さんは、
日勤で2万4千円。
夜勤で3万2千円。
かなり高額な報酬です。
業務内容から見て当然だと思います。
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ワクチン接種が進んでいる米国を見ると、
接種がもっと簡単にできているようです。
これからワクチン接種を進めるにあたって、
医師以外の保健師などに問診をしてもらい、
問題がある人だけ、
医師が確認するのでもいいのでは?
…と66歳の医師は思います。
そうするともっとワクチン接種が進むのでは?
…と私は勝手に考えています。