医学講座
塩谷信幸先生の悪徳美容外科医から身を守る方法2022
今日は2022年11月6日(日)です。
寒くなりました。
自転車通勤もあと3週間くらいです。
雪が降ると乗れません。
長い冬がやってきます。
今朝の道新によると、
今シーズンも大雪になる可能性が高いそうです。
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昨日の院長日記、
豊胸手術の重大事故に、
さくらんぼさんからコメントをいただきました。
内科の研修をやめて美容外科を開業するなんてあり得ません!
知っていればそんなところに行かないし、
植物状態になることもなかったです。
残念なことですが悪徳美容外科医はいます。
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塩谷先生の『悪徳美容外科医から身を守る方法』
2013年8月26日の院長日記です。
『悪徳美容外科医から身を守る方法 』
僕がアメリカ留学を終え、
形成外科医として日本に戻ってきたとき、
直面したのは跳梁跋扈する悪徳美容外科医の群れだった。
その頃まともな形成外科医は十指にも満たず、必死に形成外科の確立に努力している彼らの足を引っ張っているのが、いわゆる“美容整形医”のでたらめな手術とその被害者の存在であった。
この図式は今もまだあまり変わりはない。
ちょうどその頃、豊胸術による死亡が話題となった。ある福島の女性が、日比谷の某クリニックで豊胸のためにパラフィンの注入を受け、それが静脈に間違って入り、肺に飛んで呼吸困難で死亡したのである。
今問題になっている下肢の静脈血栓が肺を詰まらせる、エコノミー症候群と同じ現象である。
その頃注入物質としてシリコンが使われ始め、すでにそのトラブルが問題視されていたとき、それよりはるかに劣悪なパラフィンを人体に注入すること自体犯罪行為であった。
その後、鼻の美容整形と称して、大切な鼻の軟骨を皆抜かれ、救いようのないつぶれた鼻に泣く女性。
下眼瞼の皺をとりすぎて生じたアカンベー。更には誇大宣伝で有名な某クリニックでは、脂肪吸引と称して腹部の 内臓に穴を開けて、患者を死なせてしまう。
まさに魑魅魍魎の世界である。
何故このようなことが許されるのか。
まず、法律的には医師免許さえあれば、誰でも今日からでも何科を開業してもかまわない。たとえば僕が明日から産婦人科を名乗っても一向に構わない、ただ、僕にその勇気がないのと、どうせ患者も来ないことも確かである。
今の保険で締め付けられた日本の医療の中で、美容外科は唯一保険の効かない、自由診療の分野である。つまり、安い報酬と過酷な労働を強いられる保険制度に嫌気がさした医師にとって、言い方は悪いが唯一“うまみのある分野”である。そしてみな、メスを手にしたことのない医師まで、美容外科にシフトして行く。
反面、医師の広告規制は厳しく、つい最近まで、自分が専門医であることすら広告できなかった。これは美容外科に関しては今も変わらない。
更に美容外科の世界では、お忍びで手術を受けるがるため、患者の“口コミ”が期待できない。
したがって唯一の判断基準として、“テレビの露出度”が高いほどいい医者と、一般の人は信じ込む。
もちろん正しい啓蒙番組なら大歓迎だが、マスコミのスタンスは、イヤー美容はイカガワシイのでちょっとまだ、としり込みするくせに、その同じ局でワイドショウ的に、またお笑い番組で美容外科を面白おかしく取り上げ、そのイカガワシサをあおっている。
では安心して手術をまかせられる美容外科医の選択基準は?
①形成外科の専門医であること(これは必要最低条件と考えて欲しい)
②その上で美容外科のトレーニングを積んでいること
③誇大宣伝に走らないこと。テレビのモニター手術など言語道断である。美容外科も立派な医療の一つ。お笑いの対象にすべきものではない。
④悩みをよく聞いて、説明を十分にし、手術を受けるかどうかの決定は患者にゆだね、決して手術を売り込まない。
⑤そしてもちろん腕が確かなこと。
だが、この条件を満たす医師は数が少ないんですな。
今は金と宣伝で“悪貨が良貨を駆逐せん”としている。
じゃどうすればいいの?
具体的に良貨の名前を提示する以外にないですかな、考えて見ましょう。
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今も昔も変わりません。
悪徳美容外科ほど宣伝が上手でたくさん集客しています。
昔と違うのは、
広告の方法です。
昔は女性週刊誌の広告がメインでした。
電話帳もありました。
今はネットです。
インスタとYouTubeです。
検索して上位にくる【広告】が要注意です。
モニター価格もダメです。
いい先生を見つけるのは難しいです。