昔の記憶

母親の葬儀①

 私の母親本間瑞子が95歳で亡くなりました
 急な葬儀のため手術や診察日で大変ご迷惑をおかけしました。
 ほんとうに申し訳ございませんでした。
 東札幌病院でお世話になっていました。
 世界一いい病院です。
 バアさんはしあわせな最期でした。
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 私が米国形成外科学会に参加した、
 最終日の午前中のことでした。
 現地時間2023年10月29日午前10:33にLINEが入りました。
 日本時間2023年10月30日午前0:33です。
 バアさんが急変し弟に連絡しましたが、
 連絡がつかないとのことでした。
 弟は寝てしまったようでした。
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 日本にいる親戚にLINEで連絡し、
 もしもの時には病院に行ってくださいとお願いしました。
 その後にLINEのテレビ電話でばあさんの顔を見ました。
 確かにいつ天国に行ってもおかしくない状態でした。
 米国発の飛行機に搭乗するのは24時間後でした。
 帰国するまでなんとかもってほしいと祈るような気持ちでした。
 米国でもLINELINEのTV電話は実に鮮明に見えて聞こえました。
 ここからLINEにお世話になりっぱなしでした。
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 日本への飛行機はこれ以上早くすることはできませんでした。
 日本時間で10月30日午前6時過ぎに弟に連絡ができました。
 新幹線と飛行機を乗り継いで弟が札幌に向かってくれました。
 10月30日午後1時過ぎに弟が病院に到着しました。
 容体急変から12時間後です。
 万一の時には葬儀屋さんに連絡する準備をしていました。
 バアさんはよくがんばっていました。
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 私が羽田空港に着陸しのが、
 10月31日午後3時過ぎでした。
 それから入国手続きをして、
 予定よりも早い便で札幌に向かいました。
 札幌に到着するまでは息をしていてほしい……
 …という祈るような気持ちでした。
 新千歳空港に着陸したのが10月31日18:52でした。
 タクシーで病院に向かいました。
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 幸運にも私が病院に到着した時にはまだ息をしていました。
 間に合ってよかったという思いでした。
 私が日本に到着した日は弟が病院で付き添ってくれました。
 私は家に帰って荷物の整理をしました。
 困ったのが葬儀日程です。
 手術予約が入っていて、
 抜糸の患者さんもいらっしゃいます。
 診察予約も入っています。
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 帰国した日に見た顔では、
 もって数日という感じでした。
 そこから葬儀日程の調整がはじまりました。
 私の家族も、
 弟一家も北海道にはいません。
 北海道にいる親戚の数が、
 東京や関東にいる数より少ないのです。
 11月3日(金)から3連休で飛行機が混んでいました。
 ばあさんが天国へいつ行くのか?
 神のみぞ知るという状態でした。

2023年11月10日の北海道新聞

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