医学講座

カール・レイモン創業100年㊤

 今日は2025年4月22日(火)です。
 札幌は晴れのいいお天気ですが、
 風が冷たいです。
 最高気温は15℃です。
 山形のさくらんぼさんの果樹園では、
 ラ・フランスの花が咲きました。
 摘花作業でお忙しいです。
 今年は霜害がなくヒョウも降らないで豊作になってほしいです。
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 今日の北海道新聞に函館のカール・レイモンさんが載っていました。
 とってもおいしいソーセージで有名です。
 <函館 カール・レイモン創業100年㊤ 戦争に翻弄 守った風味
 教会や伝統的建築物が立ち並び、異国情緒が漂う函館市元町。ハム・ソーセージなどの老舗ブランド「函館カール・レイモン」の工場直営店「レイモンハウス元町店」で1日、創業100周年感謝フェアが始まり、観光客や地元客が買い物や飲食を楽しんでいた。
迫害受けても
 「変わらない味を求めて通い続けています」。市内から夫婦で来店した釣谷昭一さん(77)は、焼きたてのソーセージをほおばった。
 創業者カール・レイモンさん(1894~1987年)は、当時のオーストリア・ハンガリー帝国カールスバート(現在はチェコのカルロビバリ)生まれのドイツ人。食肉加工技師の父親の後を継ぎ、仕事で訪れた函館で旅館経営者の娘だったコウさん(1901~97年)と出会って国際結婚。1925年(大正14年)に函館駅前にハム店を開いた。
 だが、戦時体制下の1938年(昭和13年)に工場を強制買収され、ハム、ソーセージ作りが禁止になった。太平洋戦争開戦後は外国人として差別や迫害も受けた。
 戦後、函館市元町の自宅横に工場を造り製造を再開。工場跡に立つのが現在のレイモンハウス元町店だ。隣にはレイモン家の住居も残る。
 故郷の国名も次々に変わり、国家と戦争に翻弄(ほんろう)されたレイモンさんは、統一通貨や共通外交など、欧州連合(EU)の基礎となる考えを盛り込んだ「欧州機構論」をまとめるなど、欧州統合や平和を願い続けた。
EU旗の基に
 青地に12個の金星が環状に配置されたEUのシンボルの欧州旗は、レイモンさんが考案したデザインが基になっている。
 レイモンさんの弟子で函館カール・レイモン元社長、故福田俊生さんの次男雄基さん(52)=函館市=は子供の頃、レイモンさんから第1次世界大戦に従軍した体験を聞いた。レイモンさんは「『戦地で敵兵に銃を向けず、自分の真上に発砲した』と話していた」と振り返る。
 元町のレイモン家の隣人で、家族ぐるみで交流した太田誠一さん(73)=同=は父親が病気の時、レイモンさんが「私のハムでお父さんの病気治ります」と商品を持って来てくれたと優しかった人柄を明かす。「『戦争、鉄砲、戦車はいけません』と言っていた。生きていたら、ウクライナやガザでの戦争を嘆き、平和実現のために行動したと思う」と話す。
 1世紀前に日本へ食肉加工技術を伝え、平和の尊さを訴えながら函館で生き抜いたレイモンさん。その人生と思想も老舗ブランドの味わいを深める付加価値になっている。
(函館報道部 阿部大地)=3回連載します

金色の一つ星をイメージしたカール・レイモンさん自作の旗(中央)。欧州連合(EU)旗(左)の基になった=函館市鈴蘭丘町「函館カール・レイモン工場」(金田淳撮影)
(以上、北海道新聞より引用)

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 昔は函館でしか売っていませんでした。
 カールレイモンのソーセージを買うには、
 行列に並ばないと買えないほどでした。
 奥様のコウさんのこととか、
 戦争中に差別や迫害を受けたことも知りませんでした。
 もっと驚いたのがEUの旗です。
 写真を見てよくわかりました。
 3回の連載を楽しみにしています。

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