医学講座
第18回日本熱傷学会北海道地方会②
やけどは、
身近な外傷です。
どんな人でも…
一生の間に…
一度や二度は経験します。
狭い範囲の浅いやけどでしたら、
自宅でも治せます。
狭い範囲でも深いやけどですと…
後遺障害が残ることがあります。
■ ■
下の写真は、
加湿器によるやけどです。
瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)という…
2007年6月12日の院長日記に載せたものです。
これからの季節、
加湿器が売れます。
スチーム式加湿器、
炊飯器といった…
蒸気が出る電気製品が危険です。
■ ■
1歳前後の子どもさんが要注意です。
子どもの目線に入る…
白いゆらゆらとした湯気が凶器になります。
子どもの皮膚は薄いので…
大人なら大丈夫でも…
子どもの指は深いやけどになります。
加湿器や炊飯器で…
まさか…?と思いますが、
実際にやけどをしています。
■ ■
私の息子も…
家内の実家で炊飯器の湯気でやけどをしました。
親の責任という…
2007年6月11日の院長日記に書いてあります。
関西でやけどをしたので、
大阪の住友病院形成外科で診ていただきました。
幸い手術もせずに治りました。
■ ■
今年の日本熱傷学会北海道地方会でも、
札幌医大形成外科の山田哲生先生が、
加湿器による熱傷瘢痕拘縮の症例を出されていました。
まだまだ危険な加湿器があります。
国民生活センターHPには、
加湿器によるやけどが載っています。
これからの季節、
加湿器を選ぶ参考にしていただきたいです。
子どもさんいる家庭には、
蒸気が出ない加湿器をおすすめします。
加湿器による指のヤケド。皮膚を移植しました。
“第18回日本熱傷学会北海道地方会②”へのコメント
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当院にも加湿器でヤケドをして受診する子供さんが増えてきています。
ヤケドをしたら、あわてずあせらず自己治療をせずに、まず冷やして皮膚科受診をするようにと啓蒙しています。