医学講座
第18回日本熱傷学会北海道地方会③
医学が発達した今日でも…
やけどで死亡する人がいます。
悲惨なのは…
子どもさんの死です。
親として…
これほど無念なことはありません。
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お葬式という…
2008年3月20日の日記に書いてあります。
私が幼稚園へ入園する前に、
近所の、仲良しだった男の子が亡くなりました。
内科の先生の一人息子でした。
半世紀も経った現在でも…
子どもの大やけどは死につながります。
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今年の熱傷学会地方会でも…
熱湯による熱傷を受傷し、救命しえなかった乳児の一例
…という症例報告がありました。
救命救急に従事する医師が、
救命できなかった事例を報告するのは、
実に勇気がいることです。
このような例の報告が一番勉強になります。
医学の発展にもつながります。
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7か月の乳児が…
つかまり立ちをしようとして、
電気ポットの熱湯をかぶりました。
小型の電気ポットの湯でも…
身体の小さな赤ちゃんにかかると、
大きなやけどになります。
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あかちゃんの皮膚は薄いので、
同じ温度の熱湯がかかっても…
大人より深いやけどになります。
難しいやけどの診断
…という2011年6月1日の院長日記に書いてあります。
最初は比較的浅く見えたやけどが、
あっという間に深くなります。
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残念なことですが…
深い広範囲のやけどは救命できないことがあります。
救命できても…
大きな後遺障害が残ることがあります。
赤ちゃんがいる家庭では、
親が床に寝そべって…
赤ちゃんの目の高さで周囲を見てください。
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電気の線…
コンセント…
電気ポットのコード、
子どもは何にでも興味を示します。
電気の線をくわえて…
口を感電した子どももいます。
大切な子どもを守るのは…
親の役目です。
くれぐれも気をつけてください。
勇気ある発表をしてくださった先生に感謝しています。