医学講座
第85回日本形成外科学会北海道地方会③
今回の北海道地方会には、
会長の四ッ柳高敏教授が、
特別講演講演を企画されました。
演者は、
Korea University形成外科の、
Seug-Kyu Han教授です。
雪の札幌までいらしてくださいました。
■ ■
Clinical Experience of Wound Repair Using Advanced Technology
先端技術を用いた創傷治療の臨床経験
…というタイトルでした。
韓国は形成外科や美容外科の先進国です。
日本国が…
美容目的の医療材料をまったく認可していないのに…
韓国では国が認可した材料や方法が使えます。
■ ■
逆に言うと…
韓国はしっかりしています。
エステでの光やレーザーの脱毛は日本も韓国も禁止されています。
韓国では医師免許がなければできません。
日本では機器を使った脱毛をエステが宣伝しています。
問題が起こらなければ摘発されません。
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Han教授の講演はとても勉強になりました。
Han先生は51歳。
1990年に大学を卒業後、
米国やカナダに留学されました。
英語で講演されましたが、
とてもお上手で聞きやすい英語でした。
英文論文もたくさん書いていらっしゃいます。
■ ■
講演で特に印象に残ったのが…
真皮だけを移植して創を治す手術です。
皮膚を採取した部位にはキズが残りますが…
真皮だけを採取して…
表皮と真皮の一部を採取部に戻します。
そうすると…
皮膚を採取した部位のキズがきれいです。
■ ■
真皮だけを移植した部位も…
とてもきれいに治っていました。
腫瘍切除後や…
外傷後に移植されていましたが…
今まで日本では見たことがない手術法でした。
形成外科の若い先生にも知って欲しいです。
■ ■
大学病院の先生なのに…
美容外科の症例が豊富なのにも驚きました。
日本では考えられないことです。
鼻のプロテーゼが露出した患者さんに、
ヒアルロン酸と自分の細胞を混ぜて注射していました。
今までのヒアルロン酸だけより…
より安定した成績でした。
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驚いたことに…
韓国では…
美容目的に…
自分の細胞を培養して増やしてくれる会社があり、
その会社が国から認可されているというのです。
日本では熱傷に培養皮膚を使うのにも、
何年もかかりました。
この辺も美容外科の進歩と関係すると感じました。
Han先生、貴重な講演をありがとうございました。
“第85回日本形成外科学会北海道地方会③”へのコメント
コメントをどうぞ
韓国は整形人口が増加し、カミングアウトしても白い目で見られないのがいいですね。
日本からの整形ツアーがあると聞きました。
アフターケアが心配なので参加する気にはなれませんが…
自分の細胞を培養用皮膚に使用する為の会社があるのですか。驚きです。
日本もコンプレックスに潰されブルーな日々を送っているなら安心できる本間先生に委ねましょう。
明るい未来が貴方を待ってますよ。
自分の皮膚を培養して増やせたら 傷跡ややけどにも朗報ですね。日本でもips細胞などで研究の段階でしょうか? 日本の技術だけでなく外国の技術も勉強されている先生に頭がさがります。