医学講座
医師を目指す若い人へ
医師とストレス
…という2007年9月15日の院長日記に書きました。
自分で言うのも変ですが、
医師はストレスの多い仕事です。
私はお腹が弱いので…
すぐにストレスでお腹が痛くなります。
■ ■
どんなに医学が進歩しても、
治せる病気はほんの一部で、
医学はその病気と…
いかに上手に付き合うかを指南するだけです。
お医者さんは偉いんだぞぉ~
なんて思うと大間違い。
治せない病気はたくさんあります。
■ ■
旅立ち日和
…という2009年6月30日の院長日記は、
tetsuko様
からいただいたコメントを元に書きました。
形成外科とか、
整形外科を選ぶ先生には、
患者さんの死と、
対面するのが苦手なので、
その科目を選ぶ人もいます。
いつかは対面しなければならない死は、
医療者側にとっても辛いものです。
■ ■
私も間違いなくその一人です。
20年以上も前に亡くなった患者さんの声を覚えています。
コーラスが得意な、
明るく素敵なお嬢さんでした。
残念なことに…
その方を助けてあげられませんでした。
■ ■
これから医師を目指す若い人には、
医学の勉強だけではなく、
ぜひ、いろいろな本を読んでいただきたいです。
英語も勉強していただきたいです。
私は英語の本は専門書しか読めませんが、
塩谷先生のように原書で…
海外の文学作品を読めると最高です。
■ ■
本が無理なら…
映画を見たり…
医学以外のことに目を向けていただきたいです。
私も偉そうなことは言えませんが、
若い頃には今より本を読みました。
源氏物語は無理ですが…
渡辺淳一先生の…
初期の医学系の作品は浪人時代に読みました。
■ ■
家内とはじめて会った時に、
どんな本を読んでいるかという話しになりました。
リラ冷えの街や
雪舞
…という小説の話しをしました。
小説のモデルとなった病院のことを話しました。
家内は覚えていないと思いますが…
本を読むことで、
受験勉強では得られなかった…
いろいろなことを知ることができます。
“医師を目指す若い人へ”へのコメント
コメントをどうぞ
私の次男は5年間病院で介護福祉士をしてから昨年 看護学校に入りました。今一年次の実習を終えましたが 5年の病院勤務では患者さんの死に何度も対面し、処置の手伝いもしたので、その経験がいかされています。姪の死と私の病気、本間先生の励ましで頑張れたのだとおもいます。まみ子師長さんのような看護師になって欲しいと思っています。
渡辺淳一さんの初期の作品は私も読破しています。
殆ど事実というので驚きました。
壮絶な内容の作品もありましたので…