医学講座

植毛治療最前線2014①

 平成26年5月24日、
 東京都千代田区平河町の都市センターホテルで開催された、
 日本美容医療協会講習会の内容です。
 最初の演者は今川賢一郎先生です。
 今川先生は、
 世界的に有名な植毛医です。
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 今川先生がHPに書かれた文です
 頭髪がさみしくなるというのは、その人しか分からない深刻な悩みです。
 それだけに日々の抜け毛に一喜一憂、涙ぐましいばかりの努力をしているのではないでしょうか?
 こうした心配や悩みに対して育毛剤、民間治療、カツラなどの手段もあるにはあったのですが、ここ最近は生毛植毛がその劇的な効果のために脚光をあびてきました。
 生毛植毛のルーツはもともと日本なのですが美容医療先進国のアメリカが1960年以降臨床に応用し、1990年代に入ってから革命ともいえる技術革新がおこり現在に至っております。
 私共は我が国でも最新のヘア治療法の確立が急務であり、それが時代の要求でもあると痛感しその普及に努力してきました。
 ただ、ここ数年、生毛植毛がやっと認知されるようになってきた反面、この分野に新規参入した医師達の技術的未熟さやビジネス至上主義によるトラブルも増加しているのも事実です。

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 約1時間の講演で、
 植毛の歴史から最先端治療までをご紹介してくださいました。
 現在の主流は、
 毛を小さな株に分けて、
 丁寧にていねいに植毛する技術です。
 とても細かな作業です。
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 今川先生のご講演で、
 歴史的に、
 日本人が考案した植毛法が、
 現在の最先端植毛の基本だとわかりました。
 ワキガで有名な稲葉先生が、
 米国よりはるか昔に研究を発表していました。
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 植毛ビジネスはお金になります。
 われもわれもと、
 植毛
 …毛に群がってきます
 いやらしいことです。
 同じ2500株を植えても、
 今川先生が植えたのと、
 植毛の先生が植えたのでは大違いです。
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 植毛ロボットもできました。
 ロボットとベテラン植毛医では…
 どちらがよく生えるでしょうか?
 今川先生のご講演で、
 毛根切断率という言葉がありました。
 毛を採取する時に、
 毛根を傷めてしまう率です。
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 企業秘密のようですが、
 現在、もっとも優秀なロボットでも、
 毛根切断率は約8%だそうです。
 8%を超えるとだめだそうです。
 この率は、
 優秀な植毛医より高い率です。
 つまり優れた人間の手と目にはかなわないのです。
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 植毛ロボットはビジネスです。
 機械を使うごとに、
 タクシーの料金メーターのように課金されます。
 儲かりビジネス
 …の植毛ではなく、
 ほんとうに困っている人を、
 何とか助けてあげたいというのが医療です。
 だまされていんちきビジネスにひっかからないでください


上:発毛サービスが始まった直後
2001年6月
下:発毛サービス開始から4年
2005年5月
原告側提供
(以上、朝日新聞より引用)

“植毛治療最前線2014①”へのコメント

  1. さくらんぼ より:

    最近はリアップでしたか水谷豊さんがCMに出ておられますが、毎日きちんと薬をつけたり飲んだりできないずぼらな人は 植毛の方がいいのかもと最近思いますが、高いだろうなといつもTVのCMを観ています。 自分はじめ主人や息子達も 毛が濃いのが悩みですが、薄かったら 色々試すだろうなと思います。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。先ほど札幌に戻りました。北海道は寒いです。医療を儲かりビジネスにだけ使うのはどうかと思います。利益だけ考えているところはだめです。

  2. なっちゅん より:

    植毛ロボッがあるんですか。
    未知の世界で知りませんでした。
    やはり人間の手ですよね。

    上手いマッサージ師さんと機械チェアでは雲泥の差がありますもん。
    そんな感じかなと、違いますかね。

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