医療問題
毛が生えなかった
平成20年2月5日、朝日新聞夕刊の記事です。
「必ず毛が生える」
勧誘信じたのに
発毛効果薄く和解
大阪地裁
リーブ21、430万円支払い
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「必ず毛が生える」との勧誘を信じ、
育毛ケアを4年間受けたのに効果がなかったとして、
大阪府内の男性会社員(58)が
業界最大手「毛髪クリニック リーブ21」(大阪市)に対し、
施術代や慰謝料など860万円の損害賠償を求めた訴訟が
大阪地裁(平林慶一裁判官)で和解した。
同社が施術代の約9割にあたる
430万円の解決金を支払うことで合意した。
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訴状によると、男性は2001年4月、
同社に「頭頂部が薄くなって久しい」と相談。
担当者から
「大丈夫。必ず生えてきます」
「発毛には3年かかる」
などと言われて契約した。
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高周波治療器などによる頭皮への「発毛促進サービス」を2005年5月まで
週1回2時間のペースで受け、施術代約490万円を支払った。
サプリメントなどの補助食品も190万円分買った。
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しかし、実際には細い毛が少し生えただけで、
男性は「頭頂部は光ったまま。効果はほとんどなかった」と主張。
「必ず生える」と勧誘したことは、
消費者契約法が契約を取り消せる理由に定める
「断定的判断の提供」にあたると訴えた。
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同社は訴訟で
「必ず生えるとは言っていない。
発毛に個人差があることは事前に伝えていた」
と反論したが、
地裁の和解勧告に従って昨年9月に和解を受け入れた。
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同社の広報担当者は
「発毛効果はあったと考えているが、
サービスが長期に及んだことや、
ご本人の強い不満を考慮した」
と話している。
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上:発毛サービスが始まった直後
2001年6月
下:発毛サービス開始から4年
2005年5月
原告側提供
(以上、朝日新聞より引用)
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TVで有名タレントが宣伝していると、効果があると信じてしまいます。
ところが、発毛は現在の最先端医学でも難しいのです。
私はリーブ21のことは、詳しく知りません。
ただ、リーブ21へ行っても生えなかったので、植毛を受けた方は知っています。
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その方は、横浜のヨコ美クリニックで植毛手術を受け、当院で抜糸を行いました。
数年前の日本形成外科学会で、今川賢一郎先生の発表をお聴きしました。
今までに見た、どの植毛手術よりキレイでした。
知人の手術をお願いしたのがご縁で、当院で抜糸をしております。
2回、3回と手術を受けている方もたくさんいるクリニックです。
こちらの掲示板には、参考になる書き込みが多数あります。
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植毛手術まで…とお考えの方には、
平成20年1月3日の日記でご紹介した、ロゲインフォームがおすすめです。
この薬の薬理作用は、皮膚血流の増加と言われています。
どのタイプの薄毛にも効くとは限りませんが、リアップより高濃度で、個人輸入しても安価です。
安い市販薬(cheapotc.com)というサイトが安心です。
私はここがいいと思いますが、すべて英語です。
個人輸入代行のサイトもあります。
ご自分の責任で、個人輸入するのは問題ないと思います。
ただ、循環器系の持病がある方はお止めになるか、主治医にご相談の上、お使いください。
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タバコは皮膚血流を阻害(ソガイ)します。
一番気になる、額(ヒタイ)から頭頂部の皮膚は、
耳の前から出る、
浅側頭動脈(センソクトウドウミャク)という血管で栄養されます。
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耳の前を触ると、ドクドクという血管が触れます。
これが、浅側頭動脈、通称STA(エス・ティー・エー)です。
この血管の触れが悪い方は、頭皮の血流障害が懸念されます。
ロゲインやリアップの成分である、ミノキシジルは、
頭皮の血行をよくする作用があります。
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せっかく、薬を塗っても、タバコを吸うと効果が出なくなります。
米国のロゲインのサイトでは、
『使う?それとも、禿げる?』というコピーを使っています。
タバコは
『吸う?それとも、禿げる?』です。
髪の毛フサフサになりたい人は、禁煙しましょう!