医療問題

研修医の病気

 医者と弁護士は安定した職業で、
 免許証や資格さえ手にすれば、何の不安もない?
 とお考えではありませんか?
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 これは大きな間違いで、医者も弁護士も開業すれば個人事業主。
 所得が高くて、楽で儲かるなんて… お考えなら、
 開業医も弁護士もおやめになるべきです。
 有給休暇もなければ、何の保障もありません。
 一年365日、休みなし。
 朝から深夜まで働いています。
 病気になって働けなくなれば、その日から収入は途絶えます。
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 弁護士さんについては、私は詳しくありません。
 高橋智先生のSammy’sダイアリーによると、
 イソ弁:居候弁護士。
 ノキ弁:軒先貸しの意味。事務所に所属しているが、内部では自立していて、給与ゼロで働く弁護士。
 (つまり、自分の分は自分で稼ぐということ)
 タク弁:弁護士事務所に就職できず、自宅で弁護士をはじめた弁護士。
 ソク弁:いきなり独立して弁護士になる弁護士。
 何れの弁護士さんも、給与ゼロで働く弁護士。
 有給休暇はおろか、病気になった時の保障も、
 健康保険も???どうなっているのでしょうか?
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 札幌市長の上田文雄さんが、ある時期に年金未加入だった?
 選挙の時に反対政党が言っていたような気がします。
 (間違っていたら、ごめんなさい)
 それだけ、弁護士も生活が大変な時期があり、
 決して、身分が安定しているのではないということです。
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 もし、イソ弁、ノキ弁、タク弁、ソク弁の弁護士さんが、
 病気になって働けなくなったとします。
 社会保険に加入していれば、
 傷病手当金という給付金がいただけます。
 ただ、そんな境遇でしたら、タク弁やソク弁にはなりませんね。
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 病気になったその日から、収入は途絶え、
 場合によっては高額の医療費を請求されます。
 これは研修医も同じです。
 私が北大病院の研修医だった頃は、非常勤職員でした。
 北海道大学からいただいた辞令には、
 『任期は一日とする』と書かれていました。
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 任期が一日ということは、
 翌年の3月30日まで、日々任期を更新し、
 3月31日には、北大病院の全研修医の任期が消滅。
 実際には働いていましたが、
 3月31日は、正規の文部教官の‘先生’以外は無給で働くということでした。
 しかも、私がいただいたお給料は、日給3,300円程度でした。
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 市立札幌病院に勤務してた時に、
 研修医の先生が病気になり入院しました。
 研修医の任期は、3月31日まででした。
 その先生は、まだ療養が必要な状態でしたが、
 任期切れで解雇でした。
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 身重の奥さんがいらっしゃいました。
 私は、当時の院長に直談判(ジカダンパン)して、
 何とか雇用を継続して欲しいと頼みました。
 日頃は、ニコニコして、
 「形成外科の先生には頑張ってもらっていて助かっています」
 なんて言っていた院長が助けてくれませんでした。
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 私も研修医も困り果てました。
 本当に、困りました。
 フリーターと同じ状況です。
 現在の臨床研修制度で、
 初期研修を受けている研修医でも同じことが言えると思います。
 社会保険がついているとは思いますが、何の保障もありません。
 医者も弁護士も不安定な職業です。
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 幸い、病気になった研修医は回復し、
 偉くなって活躍しています。
 私は何か困ったことがあると、その先生に相談します。
 自分が窮地に陥ったことがある人は、
 とても親身に相談にのってくれます。
 私はその先生を心から信頼してます。
 医者も弁護士も、困っている人を助ける職業です。
 自分が困ったことがあると、相手の気持ちがよくわかります。
 ただ、病気になるのだけは、
 間違いなく経験しないのがよいです

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