医学講座
毛の悩み、ハゲ頭の気持ち
昨日の‘天声人語’で、朝日新聞社の筆者は、
『人間は外見ではない』
『頭の毛が薄くても、中味が良ければ問題ない』
『毛があるか、ないかなんて、大したことではない』
『気にしなさんな』
と言っているように、私には思えました。
■ ■
もう少し、書かせていただくと、
『たかが、頭の毛ごときに…』
『何年も…』
『数百万円も…』
『その出費と手間をいとわぬ』
『客層があることに驚く』
と言いたかったのだと思います。
■ ■
これは、毛で悩んでいる人へ、
思いやりのかけらもない、ひどい言葉です。
この日記を朝日新聞社の筆者が読むことはないと思いますが…
できれば、天声人語で訂正してほしいと思います。
見た目の問題は、本人よりも、
周囲から『問題提起される』ことが多いように思います。
■ ■
小学校などの授業参観があります。
ふだんは、お父さんが大好きだった、女の子が、
友人から…
『○○ちゃん、今日来てたの、おじいちゃん?』
『○○ちゃんのお父さん、お仕事が忙しくて来れなかったの?』
この、子どもの何気ない一言で、
それまで、大好きだった…
お父さんが嫌いになってしまう…
■ ■
場合によっては、学校へ行くのがイヤになってしまう…
友だちから、いじめの対象になってしまう…
朝日新聞の筆者さん。
あなたは、これでも、‘数百万円もかける客層’が信じられませんか?
■ ■
植毛を受けて、抜糸にいらっしゃる方は、
実に真面目で誠実な方が多いと思います。
何年も真剣に悩んで、いろいろ検索して、横浜まで手術を受けに行かれます。
手術のために、倹約して、手術費用を貯める方もいらっしゃいます。
中には、
『先生、いゃぁ、オレ、今川先生ところへ行くまで…』
『なんぼ使ったかわからねぇ。』
と正直に話してくださる方もいらっしゃいます。
■ ■
医師や歯科医師ですら、胡散臭い(ウサンクサイ)クリニックに騙されるのです。
『発毛には個人差があります、施術で生えない方もいらっしゃいます』
『人工毛は異物ですから、頭皮にダメージを与えます』
なんてことは、言わないのです。
同意書や約款の隅に、見えないような字で小さく書いてあるだけです。
ふつうの人は、TVで有名タレントが宣伝していると、コロッと騙されるのです。
■ ■
植毛手術は簡単ではありません。
今川先生のHPにもあまり書いていませんが…
実は、先生と同じ位重要なのが、
毛を植えてくれる看護師さんです。
一本一本に細かく丁寧に株分けしてくれる、テクニシャンです。
この植毛チームが総力をあげて、何千本も植えるのです。
髪に悩む人はたくさんいます。
マスコミでも、少し本格的に取り上げてほしい問題です。