医学講座
ボトックスで小顔になる
平成19年12月17日の日記に、
廃用性萎縮(ハイヨウセイイシュク)というテーマで書いています。
小顔になるために、
咬筋(コウキン)という筋肉にボトックスを注射して痩せさせる治療です。
美容外科では、エラボトックスと呼んでいます。
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リファインというフリーペーパーの取材が昨夜ありました。
リファインには、創刊号から記事を掲載していただいています。
私は、このマンガがとても気に入っています♪
難しい内容を、マンガでわかりやすく解説していただいています。
短時間の取材で、わかりやすいマンガを描いてくださり、
内容も面白いので、毎月楽しみにしてます。
マンガに出てくる、私の手の形や姿勢が‘本物’そっくりだと、
職員や家族にも好評です。
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昨日の取材では、実際にモニター患者さんに注射をしました。
実は、このモニターさんは3年前に、
当院でカーボメッドのモニターをしていただいた方です。
HPの切らない脂肪吸引(顔)に出ていらっしゃいます。
カーボメッドの治療後に、
ボトックスも注射して、小顔になっていらっしゃいました。
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ボトックス注射後、
約2年間は小顔が持続し調子がよかったそうです。
昨年あたりから、また少しずつエラが気になるようになり、
今回、2回目の治療となりました。
私も3年ぶりでお会いしました。
カーボメッドによる脂肪減量効果は持続していました。
3年前にカーボメッドで治療する前は、
ホッペをつまむとプクプクしていたましたが、
昨夜の診察では、脂肪はついていませんでした。
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咬筋は、以前ほどではありませんが、またついていました。
ボトックスの効果が切れた後で、‘筋トレ’をしてしまったためです。
咬筋が痩せている間は、筋力が弱まるため、
硬いものが食べたくなくなります。
大好きだったお肉を食べなくなったので、
ダイエット効果もありました。
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ボトックスを注射すると、数日で効果が出てきます。
笑いすぎてアゴが疲れたのと同じように、
アゴがだるくなります。
噛む(カム)力が弱くなります。
自分で柔らかいものを選んで食べるようになります。
食欲も少し落ちます。
食べたくなくなるそうです。
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日常生活では、特に不便なことはありません。
ただ、口を大きく横に開く『イー』っという表情ができにくくなります。
一番、『イー』ができにくくなるのが、注射後3ヵ月頃です。
ボトックスの効果が出て、筋肉が一番弱くなっている時期です。
モデルさんなど、
口を横に大きく開く必要がある職業の方は要注意です。
それ以外の方は、口も小さくなります。
ガミースマイルといって、
笑った時に歯茎(ハグキ)が見えてしまう方には、効果的です。
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ボトックスの原理は、筋肉を収縮させる信号が
神経終末(神経と筋肉のつなぎ目)から出なくなることです。
そのため、咬筋が‘筋トレ’をできなくなるため、痩せるのです。
米国で、ボトックスによる死者が出たという報道がありました。
平成20年1月27日の日記に書いてあります。
この件に関しては、塩谷信幸先生のブログにも記載されています。
ボトックスは、正しい使い方さえ守れば、安全で有用な薬剤です。
私は家内にも使っていますし(シワ治療)、
自信をもっておすすめできる治療です。