医療問題
中国製への信頼
中国製のギョーザによる健康被害が問題になっています。
被害を受けられた方へ、心からお見舞い申し上げます。
一日も早く、健康を回復なさることを祈念しています。
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私たちの身の回りには、たくさんの中国製品があります。
これは、日本だけではなく、米国でも同様です。
食品、衣料品、電化製品、医薬品まであります。
米国では、昨年、中国産製品の安全性が次々と問題になりました。
朝日新聞によると、1月31日付のニューヨークタイムズ紙は、
上海にある中国国有の大手製薬会社が製造した白血病治療薬の汚染による薬害事件が起きていることを紹介し、
この会社が米国への経口中絶薬の唯一の納入元であると報じました。
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美容外科の分野でも、中国製薬品があります。
以前にも書いていますが、ボトックスの中国版がBTXAです。
BTXAは香港のHugh Source (Int’l) Ltd.社が販売権を持つ製品です。
1993年に中国保健省によって眼瞼痙攣や 片側顔面痙攣、斜視の治療用製剤として認可されました。
中国製のA型ボツリヌス毒素製剤です。
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米国製、アイルランド製、英国製に比較して
価格が安いのが特徴です。
安全面でも、問題がないという‘先生’が数多くいらっしゃいます。
確かに、餃子(ギョウザ)と一緒にするのは、申し訳ない気がします。
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私は、ユニクロが好きですし、中国製品のすべてが悪いとは思っていません。
ただ、自分の体の中に入るものは、
食品でも医薬品でも、‘安全’を第一に考えています。
‘安全’にはお金がかかります。
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札幌美容形成外科でも、一番、手間隙(テマヒマ)をかけているのが、
消毒や滅菌という作業です。
信じられないことですが、日本の美容外科でも、
抜糸に使う、鋏やピンセットを『使いまわし』するところがあります。
手術器械も、たくさん揃えるとお金がかかるので、
一つの器械を、イソジンという消毒薬で、‘消毒’しただけで
次の手術にまわすクリニックがあります。
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食の安全、医療の安全は
私たちが、健康に暮らすための必要最低限の条件です。
毎日新聞によると、
問題となった、中国河北省の天洋食品は
「利益偏重」で元従業員から批判が相次いでいるそうです。
人為的に、農薬をかけられた疑いもあります。
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私たちは、自分の健康は自分で守る必要があります。
確かに、中国産の食材は安い魅力があります。
一個10円程度の餃子は、安くて魅力的です。
ただ、私は少しくらい高くても、安全な日本製を食べようと思います。
美容外科も同じです。
あまりにも安すぎるところは、何か変です。