医学講座
職人技に感謝2014
私たちが手術で使う、
持針器(じしんき)や
鋏(はさみ)。
形成外科で使うものは、
繊細で、
先が細い特殊なものです。
■ ■
私が使っている持針器は、
日本製です。
日本製の持針器は、
日本人の手に合っています。
職人さんが、
手作りで、
一本いっぽん作ってくれます。
■ ■
持針器は、
先の部分で、
細い針を持ちます。
先には、
ダイヤモンドチップと呼ばれる、
特殊な合金が使われています。
(宝石のダイヤではありません)
■ ■
何年も使っていると、
どうしてもすり減るので
定期的に、
このダイヤモンドチップを交換する必要があります。
上手な職人さんにお願いしないと、
細い針や、
細い糸がつかめなくなります。
■ ■
私は、
いつも
アルファ・コミュニケーションという、
札幌の会社にお願いしています。
社長の坪田さんは、
元ドイツの光学機器メーカー社員。
眼科用精密器械に強い会社です。
■ ■
坪田社長が、
手術用器機の種類に応じて、
日本全国の職人さんに送ってくれます。
昨日届いた持針器、
新品のようになっていました。
感動しました。
手術で使うはさみも、
新品のように切れるようになります。
■ ■
職人技に感謝です。
持針器を直してくださったのは、
私と同年代の職人さんです。
特殊技能を持った職人さんが、
減っているそうです。
日本が誇る世界の技術。
これからもがんばっていただきたいです。
修理していただきありがとうございました。
大切に使います。
“職人技に感謝2014”へのコメント
コメントをどうぞ
私たちの剪定ノコギリやハサミもやはり職人さんが手づくりした物が最高ですね。最近は職人さんの高齢化で中々大変です。収穫する竹製のかごも青森の竹職人さんから直接買ってます。 爪切りのニッパーなども燕三条のが高価ですが切れ味はいいですよね。
ハサミは磨くのですか。
殺菌程度かと思ってました。
メンテナンス、色々あるんですね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
医療に使うはさみや摂子(せっし、ピンセットのこと)は毎日洗浄し滅菌します。はさみは切れなくなると研いでいただきます。