医学講座
第43回日本熱傷学会(東京)②
私がはじめて日本熱傷学会に参加したのは、
1980年です。
実に37年前です。
札幌市教育文化会館で開催されました。
医師になったばかりでした。
昔は炭鉱爆発の事故で、
重症熱傷の患者さんがいました。
■ ■
37年も経つと患者さんも変わります。
北海道にたくさんあった炭鉱は閉山し無くなりました。
大きな熱傷は減りました。
それでも、
いつ大規模な災害が起こるかわかりません。
世界中には、
戦争をしている国もあります。
戦争になると必ずやけどの患者さんが出ます。
■ ■
時代が変わっても、
熱傷治療が大変なことは同じです。
熱傷処置ロボットなんてできません。
医師と看護師が、
一人の患者さんに30分から1時間もかかって処置をします。
熱傷治療は大変です。
看護師さんとチームワークです。
■ ■
今年の第43回日本熱傷学会は、
看護師さんの発表が素晴らしかったです。
まみ子師長さんも、
熱心に聴いていらっしゃいました。
交流集会ワークショップ
『熱傷看護におけるカイゼン、創意工夫の取り組みを共有しよう!』
司会:
春成 伸之(横浜市⽴市⺠総合医療センター救急医学 准教授)
豊⾒⼭則⼦(東京⼥⼦医科⼤学⼋千代医療センター看護局看護師⻑)
WS-1 熱傷処置における鹿児島市立病院の取り組み
小原東充
鹿児島市立病院7北病棟
WS-2 重症熱傷患者の消費エネルギー量を抑える工夫と院内感染を予防するための取り組み
平山幸枝
帝京大学医学部附属病院 救急科
WS-3 ルート抜去予防に対するタイムアウトの有効性について ~重症熱傷患者1事例を通して~
外山若菜
北里大学病院 救命救急・災害医療センターEICU病棟
WS-4 熱傷患者に対するチーム医療としての早期リハビリテーション介入の検討
山口千明
横浜市立大学附属市民総合医療センター看護部 救命ICU
WS-5 予後不良と予測された熱傷患者の回復過程を振り返って
山下夏子
金沢医科大学病院看護部 別館5階病棟
素晴らしい発表をありがとうございました。
“第43回日本熱傷学会(東京)②”へのコメント
コメントをどうぞ
本間先生、まみ子師長さん
学会お疲れ様です。
昔は炭鉱の熱傷があったのですね。
炭鉱は身近になかったので忘れてました。
でも石炭ストーブで小さな頃は育ちました。
今は戦争とかアクシデントとかなんですね(T_T)
学会で又、最先端の医療が
広まりいい事ですね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。北海道の暖房も変わりました。石炭ストーブから石油ストーブになりました。今はストーブ自体が少なくなっています。昔は野口英世のようにいろりでやけどをする子供がいました。今はいろりなんて見たこともありません。それでもやけどは一番身近な外傷です。これからも日本熱傷学会が発展することを祈っています。
本間先生、まみ子師長さんお疲れ様でした。 熱傷治療はロボットではできないので 看護師などの医療チームのチームワークが必須なのですね。身近では火災、怖いテロでは熱傷の人が多くでます。 大事な学会ですね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。学会は明日までなのですが診療を休んでばかりいられないので札幌に戻る途中です。37年の間に重症熱傷の患者さんは減りました。事故が少なくなったことや暖房器具や風呂の給湯機が進歩したこともあります。海外には昔の日本のような患者さんがたくさんいる国があります。日本の医療技術を必要としている国もあります。戦争は困りますが、事故で熱傷患者さんが出ることもあります。熱傷学は必要な学問です。
看護師さんとのチームワークが大切な事が良くわかりました。美容ではなく、テロの自爆に巻き込まれる事件が世界中で多発してます。このような被害者に医学を生かしてほしいと思います。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。熱傷治療は3K以上にきつい仕事です。4Kで3KぷらすK(患者さんの処置で)家にK帰れないと言われています。若い看護師さんが立派に発表されているのをお聞きして感動しました。
やけどは自分にはめったにない出来事ですが、火を使うこと自体が身近なことなのでついうっかりして火傷、なんてことありそうな気がします。
熱傷を負われた方のケアは本当に大変だと思います。
治療は4Kと言われているなんて初耳です。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。夏になるとキャンプや花火で火を使うことがあります。重症熱傷の治療はとても大変なのです。救命できるかどうかも施設によって違います。医師だけの力ではありません。