院長の休日

濱本淳二先生を偲ぶ

 今朝の北海道新聞で知りました。
 お別れ会ご案内
 夫_濱本淳二
 8月7日午後8時23分、77歳をもって永眠いたしました。
 葬儀は、家族葬をもって執り行います。
 おって、お別れ会を左記の通り開催することにいたしましたのでお知らせいたします。
 一、日時_8月10日(月)午後2時
 一、会場_ベルコ平岸シティホール_011-833-4444
 札幌市豊平区平岸6条14丁目2-3
 平成21年8月9日
 札幌市豊平区西岡2条4丁目7-24
 喪主_妻_濱本倫子
 施主_長男_濱本道夫
 葬儀委員長_大平整爾
      ■         ■
 濱本淳二先生は、
 元北海道大学形成外科助教授。
 私が入局した時から、
 函館中央病院の時代まで、
 10年近くお世話になりました。
 77歳という…
 まだお若い年齢なのに…
 とても残念に思います。
 こころからご冥福をお祈りいたします。
      ■         ■
 私が1980年に北大形成外科に入局して、
 大夕張の鹿島中学校を卒業したとお話しすると、
 本間君は爆発事故の時は中学生だった?
 と濱本先生から聞かれました。
 はい、父が何日か病院に泊まりこみで、
 札幌から薬の手配をしていました。
 一酸化炭素(CO)の血中濃度測定もしていて、
 大変だったのを覚えています。
 とお答えしました。
      ■         ■
 その後、数ヵ月が経過して、
 私が北大病院の外来係りをしていると、
 濱本先生から呼ばれました。
 本間君、覚えている?
 大夕張の上原さん。
 そこには、濱本先生と一人の患者さんがいらしゃいました。
 濱本先生に命を助けていただきました。
 薬局の本間先生(父のこと)の息子さんですか?
 濱本先生のような、立派なお医者さんになってください。
 と言われたことを覚えています。
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 私は当時中学生だったので…
 直接の面識はなかったのですが、
 父が
 上原さんには…
 何とか助かって欲しい…
 と話していたのを覚えています。
 上原さんは、
 私たちと同じ富士見町という町内に住んでいらして、
 三菱大夕張炭鉱のガス爆発事故で、
 瀕死の重傷となられた職員の方でした。
      ■         ■
 濱本先生は、
 北大病院から…
 熱傷治療のために、
 大夕張へいらしてくださったと伺いました。
 この炭鉱爆発事故がきっかけとなり、
 北大形成外科では、
 気道熱傷という分野の研究をしました。
 研究結果で何人かの先生が
 医学博士の学位を取得されました。
      ■         ■
 濱本淳二先生は穏やかな性格の先生でした。
 はまもとじゅんじは…
 桜田子のです。
 というユーモアのある先生でした。
 今でも優しい声が聞こえてきそうな気がします。
 濱本淳二先生、
 たくさんのことを教えていただき、
 ありがとうございました。


1980年北大形成外科
濱本先生、上原貢さんと私

“濱本淳二先生を偲ぶ”へのコメント

  1. 函館の看護師 より:

    形成外科の世界で北海道でしらない方はいませんよね。

    一度すごい昔ですが、見てもらったことがあります。

    私が看護師を目指したのもたくさんの形成外科の先生がきっかけでした。

    本当に残念です。

    ご冥福をお祈りいたします。

  2. まみ子 より:

    浜本淳二先生の「カルテの余白」「カルテの独り言」と言う2冊のエッセイ本を持っています。北海道新聞社から出版されています。
    優しい人柄がわかる、とてもユーモアのある文章で読みやすい本です。
    浜本先生は帯広市生まれとの事です。
    心からご冥福をお祈り致します。

  3. さくらんぼ より:

    濱本淳二先生のご冥福を心からお祈りいたします。
    77歳とは私の母と同じ年で、残念です。 爆発事故の事も知らなくてすみません。偉大な先生がまた一人いなくなり残念です。

  4. さくらんぼ より:

    ↑ 事故の事は2007年6月6日のブログに書かれていました。気道熱傷の事も書いてありました。
    ほんとに怖い熱傷ですね。

  5. 平田佐紀子 より:

    浜本先生は帯広生まれの先生はとても、心優しい人と考えます。本間先生もそんな先生と出会えたからこそ色々と考えたり、悩んだりする、素敵な先生に成られたと思います。
    私も父がお世話になった時は、神様にに出会えたと、思いました。家族全員が本間先生に感謝しています。忘れることの出来ない出来事したから、父は一年半生きられたこと本当に生死境を乗り越え亡くなったことは今でも私達兄弟や、孫たちにも鮮明に残っています。その先生の恩師が亡くなったこと、心よりご冥福致します。

  6. ゆうこ より:

    今から23年前…小学4年生の時、函館中央病院で濱本先生にお世話になった者です。

    2週間という短期間の入院でしたが、不安な環境の中で話を聞いてくれたり、勤務の合間に手品を見せてくれたりと『入院しているのに楽しかった』事を今でもよく覚えています。

    9日・道新のお悔やみ広告を見て、あの濱本先生?と思い、検索をかけたら、こちらの日記に辿り着いた訳で。
    とても残念な気持ちでいっぱいです。

    心からご冥福をお祈りいたします。

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